静岡県高野連、聖隷落選「悔しい」「何を信じれば…」抗議殺到

産経ニュース
選抜大会の「聖隷」落選について取材に応じる県高野連の高橋和秀会長(右)と渡辺才也理事長=31日、静岡市葵区
選抜大会の「聖隷」落選について取材に応じる県高野連の高橋和秀会長(右)と渡辺才也理事長=31日、静岡市葵区

今春の選抜高校野球大会の出場校選考で、出場が有力視されていた昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファー(浜松市)が〝落選〟した事態をめぐり、静岡県高校野球連盟の高橋和秀会長は31日、「非常に残念。悔しい気持ちだ」と述べた。選考結果への抗議も殺到しており、日本高野連に抗議内容を含めて現状を伝えたことも明かした。理事会後、静岡市内で記者団の取材に応じた。

聖隷の選考漏れに関して県内を中心に波紋が広がっている。選抜出場校を選出する選考委員会は1月28日、東海地区2校目を聖隷ではなく、東海大会4強で決勝進出を逃した大垣日大(岐阜)を選んだ理由について「個人の力量で勝る。投手力は大垣日大が上」などと説明した。これに対し「おかしい」「選考基準を明確にすべきだ」などとインターネット上で不満が噴出している。

高橋会長とともに取材に応じた渡辺才也理事長は「決定を覆すことはできないが、おかしい」と疑問を呈した。個人的な意見と断りながら、東海大会で2試合連続の逆転劇を演じた「ミラクル聖隷」の奮闘ぶりを評価した上で「戦力は劣っていても知恵を使って強い相手を倒すのが静岡野球。それを見事に体現した聖隷が評価されなかった」とこぼし、困惑気味にこう本音も漏らした。「一体、高校野球ってなんなんだろう。何を信じればいいのか…。今まで信じてきたものが崩れ去ってしまった」

県高野連は現時点で抗議や詳しい選考理由の説明を求める考えはないという。

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