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「人の体温」大事にしたい 寺島進

産経ニュース
寺島進 撮影・三尾郁恵
寺島進 撮影・三尾郁恵

東京都西部の山岳地帯、奥多摩の平和を守る〝駐在さん〟江波敦史が活躍する大人気シリーズの第3弾「駐在刑事Season3」。自身にとって、地上波連続ドラマ初主演を飾った思い入れのある作品だ。プライベートでも江波役として声を掛けられるといい、散歩中や銭湯などでの「楽しみにしてるんだから!」という温かい応援をうれしく思っている。

江波は、かつて警視庁捜査1課の敏腕刑事だったが、ある事件で左遷され、現在は住民に親しまれる駐在さんとして汗を流す毎日を送る。緑豊かな自然を背景に、義理人情を貫き、上司や組織と衝突しながら、謎が謎を呼ぶ殺人事件を解決していく。

番組は映像にこだわり、「日本一美しい連続ドラマ」の自負がある。今回も美しいロケーションを求め、山梨県まで進んで撮影を敢行した。「SDGs(持続可能な開発目標)」や環境問題など、現実社会の動きも取り入れながら、「人の体温を感じられる表現を大事にしたい」と話す。

子供や高齢者など、自分とは違う立場の人々の目線に合わせて、寄り添いながら生きる江波について、「都会にいると忘れがちな優しさ」を感じている。前身のスペシャルドラマ時代から約10年、江波を演じ続け、「人間として、彼に学んでいるところがある」と振り返る。

江波の天職は〝駐在さん〟だが、自身はどうか。「天職というか、それ(俳優)しかない。目を閉じるまでは現役でやっていきたい。これから髪が薄くなって、白髪になっても、まだまだやれる職業だ。50代はまだまだ青い。理想に向かっていきたい」

忘れられない言葉がある。アクション中心から演技中心の俳優に変わることを目指して、フリーに転向した苦しい時代。映画「あの夏、いちばん静かな海。」(平成3年公開)の撮影の際に、北野武監督から「役者の仕事は一生続けていきなよ。(今売れてなくても)役者は死ぬ間際に天下取ったら〝勝ち〟だからよ」と声を掛けられた。今でもその言葉をずっと胸に抱いている。

それらの経験から、「ほめられると人間頑張ろうって思う。後輩には気付いたら声を掛けるようにしている」という。一方で、「最近、俺には言ってくれる人がいないから、誰か言ってほしい」と笑った。(三宅令)

てらじま・すすむ 昭和38年生まれ、東京都出身。三船芸術学院で殺陣(たて)を学び、特撮ヒーロー作品のスーツアクターやスタントマンの経験を積む。平成5年公開の映画「ソナチネ」(北野武監督)で注目され、7年「おかえり」(篠崎誠監督)で初主演。テレビでは「踊る大捜査線」シリーズ(フジテレビ系)、「再捜査刑事・片岡悠介」シリーズ(テレビ朝日系)などで存在感のあるキャラクターを演じている。

「駐在刑事Season3」はテレビ東京、金曜午後8時。

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