筆者がポイ活を意識し出したのは3年前のこと。それまでポイ活に興味がなく、何となく貯めていたに過ぎませんでした。ところが、少しの意識だったにもかかわらず、1年間で楽天ポイントを約3万8000ポイントも貯められたのが嬉しくなり、以後は楽しくポイ活を続けています。そして楽しく続けた結果、2021年には1年間で楽天ポイント単体だけでも約4万5000ポイント、他のポイントと合算で5万5000ポイント(5万5000円相当)ほど貯められました。
もちろん世の中には、年に何十万ポイントも貯める人もいますが、そのような方は、あの手この手を駆使しながら日々努力していることがほとんど。それを「めんどう」だと思う人も多いのではないでしょうか。
一方、筆者が実践しているのは、「がんばらないポイ活」で、決して無理はしていません。そんなゆるいポイ活で5万ポイント以上たまったら嬉しくなりませんか?
筆者が実践しているポイ活を、以前当連載でご紹介したことがあるのですが、今回は最新版として、筆者が実践しているポイ活と、ポイ活における最新事情も加えてご紹介したいと思います。
楽天ポイントやPayPayのユーザーを襲う「改悪」
先般、ポイ活愛好者にとって、改悪とも言える改定が各社で実施されています。
▼ポイント還元率の減少、二重取りの消滅
たとえば、楽天市場での楽天ポイント進呈について運営会社は、現在「消費税をポイント進呈対象金額に含む」としているものを、2022年4月1日からは「消費税をポイント進呈対象金額に含まない」とすると発表しています。「消費税くらいの金額なんて大したことない」と思う人もいるかもしれませんが、消費税率といえば10%です。消費税分の金額のポイントが付与されなくなるわけですから、事実上1割のポイントが減ってしまう計算です。それなりの影響が及ぶのは否定できません。
一方、○○Payといったスマホ決済のポイントの二重取りについても、改悪が見られています。たとえばPay Payでは、2020年1月までヤフーカード(※)でのPayPay決済もしくはPayPay残高チャージでヤフーカードTポイントが1%還元されていましたが、同年2月からTポイントの還元がすでになくなっています。(※ヤフーカードの新規申し込みは終了。保有者のヤフーカードは2022年4月から順次PayPayカードに切り替え)
▼「もらえるポイント」はまだまだある
このような改悪とも言える還元率の減少は、今後も起こり得るでしょう。業者は、多くのユーザーを獲得するために、最初は魅力的なサービスやキャンペーンを打ち出しますが、一定のユーザーが獲得できた後、利益を追求していくことが一般的だからです。
しかし、改悪が相次ぐからといって、「ポイ活をしない」「機会があるのに利用しない」のは非常にもったいないことです。というのも、世の中には「自動的に貯まる」「放っておいても貯まる」ポイントも多数あるからです。まずは、これまで通りの生活で、気がついたら貯まっていた…そんなポイントの獲得方法・貯め方をご紹介します。
電気やガスの契約で、毎月、自動的に貯まる
当たり前ですが、電気料金やガス料金などの固定費は、クレジットカード払いにすることが基本です。がんばらないポイ活のコツは、貯め方を「自動化」することに尽きるからです。加えて、電気やガス会社を見直すことで、ポイントの二重取りが可能になります。
▼楽天ポイントと電気・ガス会社のポイントを二重取り
筆者の例をご紹介すると、我が家では東京ガスのガスと電気のセットプランを利用しています。もちろん、料金は楽天カードでのクレジットカード払いのため、毎月の引き落としで楽天ポイント還元を受けています。
加えて、東京ガスの場合は、サービスの利用により、パッチョポイントというポイントが付与されています。つまり我が家では、「クレカのポイント+電気・ガス会社のポイント」で、ポイントを二重取りしているということです。
なおパッチョポイントは、1対1で、楽天ポイント・Tポイント・dポイントといった共通ポイントなどに交換ができるため、先々楽天ポイントに集約することも可能です。
東京ガス以外でも、各電気ガス会社では、同様のポイントが貯められるサービスを提供しています。しかし、こうした公共料金の支払いで実は生活にお得なポイントが毎月貯まっていることに気づいていない人も多いようです。ポイ活の中でもかなりラクに貯められる方法とも言えるため、電気とガスの会社をまとめることでポイントの種類を絞る、あるいは、自分がふだん利用するポイントと提携している会社に契約そのものを切り替えるなど、皆さんも契約を一度見直してみてください。
エントリーするだけ! 銀行サービスでも自動的に貯まる
普段使っている銀行サービスでポイントを貯める方法もあります。