BSフジは26日、公式ツイッターで、22日深夜にアニメ「電脳コイル」の1~6話を再放送した際に不体裁があったと謝罪し、29日に放送し直すことを発表した。リプ欄には、アニメファンからの安堵(あんど)の声が寄せられている。
同作は2007年にNHK教育テレビジョン(現・Eテレ)で放送された全26話のアニメシリーズ。拡張現実(AR)技術や複合現実(MR)技術が日常に溶け込んだ近未来の地方都市を舞台に、現実世界と電脳空間が錯綜するなか、都市伝説の謎に迫る小学生たちの活躍を描いたSF作品だ。その先見性やリアリティーが高く評価され、同年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞などを受賞した。
1月22日深夜に、BSフジの「アニメギルド」の枠で1~6話が放送されたが、その映像は画面中央付近が横方向に縮み、逆に画面左右は引き伸ばされたように見える状態だったため、放送当日から「アスペクト比がおかしいのでは?」「横にパンするシーンで画像が歪む」といった反響が殺到。初回放送やDVDなどの映像と並べて比較し「天地が見切れてる」との指摘も散見された。翌23日深夜に放送された7~10話では、正常な映像で放送されたため、ツイッターでは1~6話の放送やり直しを望む声が視聴者からあがっていた。
これに応え、同局は26日午後9時、公式ツイッターに「お詫びと今後の放送スケジュールについて」と題した投稿で「1月22日(土)26:00~28:55放送の『電脳コイル』1話~6話において、アスペクト比(画角比)変換の不具合による放送上の不体裁があり、視聴者の皆様に不快な思いをさせてしまいました。お詫び申し上げます」と謝罪。合わせて、すでに放送済みの1話~10話を1月29日・30日と2月5日に再放送し、残りのエピソードも新たなスケジュールで全話放送すると告知した。