ヤマダ提携情報でインサイダー 企業トップの不正、問われるガバナンス

産経ニュース
アサヒ衛陶の町元孝二元社長
アサヒ衛陶の町元孝二元社長

ヤマダデンキとの業務提携をめぐり、提携先の上場企業「アサヒ衛陶(えいとう)」のトップ自らが、未公表の情報を悪用して利益を得たとされるインサイダー事件が明らかになった。アサヒ衛陶では、過去にも役員によるインサイダー情報の漏洩(ろうえい)が発覚しており、ガバナンス(企業統治)のあり方が問われている。

26日、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで逮捕された町元孝二容疑者は、アサヒ衛陶で令和2年11月まで約10年間にわたり社長を務め、ヤマダ側との提携話を自ら進めていた。経営幹部を引き連れてヤマダ本社を訪れるなど経営の安定に奔走したが、その裏でひそかに不正に手を染めていたとみられる。

事業面で関係が深かった上中康司容疑者の会社を隠れみのに、業務提携の公表前に自社株を購入。リフォーム関連ビジネスの開発や、調達面での連携構想の公表で市場は好感を示し、株価は急騰した。

特捜部は会社ぐるみではなく、元社長の個人的な犯行との見方を強めるが、同社では過去にもインサイダー事案が取り沙汰された。金融庁は平成24年、同社の役員から未公表の業績予想を漏洩され、株取引で利益を得た人物に課徴金の納付命令を出している。

町元容疑者らの逮捕前、取材に応じた同社関係者は「元社長個人の不正であり、周囲は把握できなかった」と振り返るが、10年近く前の不祥事が教訓にはなっていなかった格好だ。

元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「企業を統治するトップがインサイダーに手を染めると社内だけでは防ぎようがない。社外取締役や監査法人など第三者のチェック機能を強化するしかない」と指摘している。(山本考志)


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