米国務省のプライス報道官は24日の記者会見で、イラン核合意の修復に向けイランと直接交渉に応じる用意があると述べた。イランのアブドラヒアン外相も同日、これまで拒否してきた直接交渉について検討する姿勢を示したが、イラン側にとってより良い取引になることを条件として提示しており、実現は見通せない。
米イランはウィーンで間接協議を継続し進展している部分もあるが、双方の主張の差は依然として大きい。米政権は直接対面して交渉に弾みをつけたい考えとみられる。
プライス氏は「核合意についてイランと直接やりとりすればより生産的になる」と述べ、イラン側に直接交渉に応じるよう秋波を送った。
イラン国営テレビによると、アブドラヒアン氏は「米国との会談がより良い取引への道を開くことができるというレベルに達するなら、無視することはない」と語った。(共同)