昭和、平成、令和を通じ、京都、岡山、大阪を舞台に、ラジオ英語講座とともに歩んだ親子3世代を追い、恋に仕事に不器用ながらも自分らしく生きる姿をリレー形式で描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合など)。その第60話が26日、放送される。
祖母、母、娘の3人のヒロインが登場し、100年の歴史を紡いでいく同作。ひょんなことから大阪で「竹村クリーニング店」を営む平助(村田雄浩)・和子(濱田マリ)夫妻と出会い、住み込みで働きながら生活することになった2代目ヒロイン、雉真るいを女優の深津絵里が演じる。
ドラマは現在、第13週「1964~1965」(58~62話)が放送中。関西一のジャズトランぺッターを決めるコンテストで優勝し、デビューアルバムのリリースとコンサートの開催が決まったるいの恋人“ジョー”こと大月錠一郎(オダギリジョー)だったが、上京後、トランペットを吹こうとすると思うように体が動かないという病気に見舞われてしまい、これらの話はすべては白紙に。プロポーズをしていたるいへの思いも断ち切ろうとしていた。
ジョーはるいに「お前とは終わりや」と告げ、ジャズ喫茶「Night and Day」のマスター、木暮洋輔(近藤芳正)に事情を話したうえでトランぺットを預け、しばらく宿に身を寄せることを決めた。かつてのライバル、トミー北沢(早乙女太一)はジョーの不調を知り激怒するが、ジョーの反応は鈍かった。るいもジョーの状態を知り、本当のことを言ってほしかったと訴えたが、ジョーは自分といたら不幸になるからとるいを部屋から追い出した。しかし、るいは、ジョーと幸せになることを諦めていなかった。
第59話で、るいはジョーを信じると心に決め、献身的に彼が泊まる宿に通い続けた。しかし、ジョーはその気持ちを受け入れることができなかった。
そんなある日、るいは、ラジオから流れる「On the Sunny Side of the Street」を聞いた。2人にとっての思い出の曲を聞き、いてもたってもいられなくなったるいが、ジョーのもとに駆けつけると、そこにはトミーの姿が。ジョーと一緒に病院に行くことになっていたというが、部屋からジョーがいなかった。ジョーも同じラジオを聞いていた。