まるでスーパーカーのようなEV 「RS e-torn GT」が見せるアウディの新機軸

2026年にはすべての新型車をBEV(バッテリー式電気自動車)にすると宣言したアウディ。2033年までには現行の内燃機関モデルの販売をすべて終えると宣言したアウディ。これまで数々の魅力的なエンジンモデルを発売してきたアウディにとって、社運をかけた大英断である。

アウディ「RS e-torn GT」(アウディジャパン提供)
アウディ「RS e-torn GT」(アウディジャパン提供)

そのために、矢継ぎ早にBEVモデルをリリースしている。それもそのはず、2026年は4年後だ。2033年までは9年しかない。これまでアウディのエンジンモデルに惚れ込んで購入を続けてきたユーザーも少なくないはずだ。そんな固定客を逃さずに、これからも支持され続けていくためにはBEVの魅力を訴えかけていかねばならないだろう。モデルラインナップの拡充も駆け足だ。ブランド再構築のために残された時間はわずかなのである。

鋭い加速力

その旗印になるのが、ニューモデル「RS e-tron GT」である。まるでスーパーカーであるかのようなフォルムでありながら、中身は完全なBEVである。全長は4990ミリ、全幅は1965ミリ。堂々たる体躯である。それでいて、全高は1395ミリしかない。前後に長く幅が広い。それでいて地を這うがごとき低い姿勢なのだ。

アウディ「RS e-torn GT」(アウディジャパン提供)

とはいうものの、4枚のドアを持つ。後席の居住性に余裕があるとは言えないが、そのスーパーカー然としたスタイルを考えれば許せる範囲だろう。短距離ならば、大人が座ることも可能だった。

アウディ「RS e-torn GT」(アウディジャパン提供)

驚かされるのはその動力性能である。前後の電気モーターの最高出力を合算すると475kWに達する。「ゼロヨン」のような急発進加速用ローンチコントロールを使えば、わずか3.3秒で時速100キロに達するというから尋常ではない。モーターの特性上、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間からまったく遅れることなく加速が始まる。しかも4輪駆動のクワトロ だから、ホイールスピンといった緩衝もない。もし全開加速する場面があるのならば、同乗者にその旨を告げてから挑む必要があるだろう。不用意なスタートダッシュでは、首をヘッドレストに叩きつける危険すらある。それほどの速さである。

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