徳島市で昨年3月、ご当地アイドルグループのライブが開かれていた雑居ビルでガソリンをまいて火を付けたとして、殺人未遂などの罪に問われた無職、岡田茂被告(39)の徳島地裁(藤原美弥子裁判長)の裁判員裁判が21日開かれ、検察側は懲役12年を求刑した。弁護側は懲役4~6年が相当と主張して結審した。判決は25日。
検察側の論告や起訴状などによると、被告はファンだったアイドルグループの女性メンバーに交際相手がいると知り、会員制交流サイト(SNS)で誹謗(ひぼう)中傷し、事務所からイベントへの出入りを禁止され、復讐(ふくしゅう)を考えた。女性の卒業ライブが開かれる昨年3月14日午後1時35分ごろ、徳島市のビル3階エレベーターホールにガソリンをまき、ライターで火を付け4階でライブ中だったグループや客ら74人を殺害しようとしたとしている。