令和2年に大阪市の塗装会社代表、馬場裕輔さん=当時(41)=を殺害して兵庫県西宮市の山中に遺棄し、借金約280万円の返済を免れたとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われた知人の塗装業、国本有樹被告(36)の判決公判が19日、大阪地裁で開かれた。御山真理子裁判長は求刑通り、無期懲役を言い渡した。
御山裁判長は、被告の携帯電話の位置情報から「被害者の事務所に立ち寄ったと認められ遺棄現場も訪れている。被告が犯人でなければ説明できない」と認定。「経済的に困窮していた被告は(借金という)恩義がありながら殺害した。酌量するべき事情は認められない」と述べた。
判決によると、被告は2年1月22日、大阪市住之江区の馬場さんの会社事務所で首を複数回刺して殺害。借金返済を免れ、同24日に遺体を遺棄した。