「馬場とかも含めて、何かこうプラスアルファの。(守護神を)スグル(岩崎)がやれるのはもちろん分かっていることだから」
岩崎は昨夏の東京五輪に日本代表として出場し、金メダル獲得に貢献したように実績がある。一方で最速153キロの22歳、湯浅は昨季プロ初登板を含めて3試合に登板したばかり。昨季新人ながら開幕1軍入りを果たした石井は鳴尾浜で汗を流した後、「矢野監督に恩返し、結果として出してやっていきたい。信頼を勝ち取れるように」と鼻息を荒くした。
この日、東京都内で開催された日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会で今季は従来通り延長十二回まで実施する方向で調整された。リリーバー&クローザーの重要性が増す。だから、若虎のサプライズが欠かせない。大化けすれば、投手陣全体において底上げとなる。
「いい意味での想定外が出てくれたら」と指揮官。誰も想像していない新ストッパーの誕生が、猛虎に白星を呼び込む。(新里公章)
■ビッグボス発言に対抗? 「す・またん!」の番組内で矢野監督は「日本ハム・新庄ビッグボスに対抗するには」と問われて「ハートボス」と回答。「ハートで選手とぶつかっていって、ハートで野球したい。対抗してハートボスでいこうかなと」と声を弾ませた。また、初の対外試合となる2月8日の日本ハム戦(宜野座)で新庄監督は監督が入れ替わって采配するプランを掲げたが「よしやろう! っていいたいところですけど、なかなか難しいかな」と苦笑い。「新しいアイデアでチャレンジすることは新しい何かが生まれる可能性がある。新庄監督ならではのアイデアはこれからも出してもらっていい」と話した。