「母と同じ年に」 慰霊・継承…震災27年、各地で祈り

産経ニュース
竹灯籠を囲み、黙禱をささげる人たち=17日午前5時46分、神戸市中央区の東遊園地(永田直也撮影)
竹灯籠を囲み、黙禱をささげる人たち=17日午前5時46分、神戸市中央区の東遊園地(永田直也撮影)

阪神大震災から27年となった17日、兵庫県内の被災地では追悼行事が営まれ、参列者は発生時刻の午前5時46分に一斉に黙禱(もくとう)、犠牲者の冥福を祈った。親しい家族や友人を亡くした人、子供に震災の記憶を伝えたいと誓う人。新型コロナウイルスへの不安を乗り越え、それぞれの気持ちを胸に静かに祈りをささげた。

「いつ行けなくなるかも分からない」。震災で母親の森岡のぶさん=当時(96)=を亡くした岡山県赤磐市の野上宏子さん(95)はそんな不安にかられ、東遊園地(神戸市中央区)を訪れた。

毎年、午前5時46分に合わせて訪れていたが、昨年は新型コロナウイルス禍で見合わせた。今年も直前に感染が急拡大し、ためらいもあったが、「体も弱ってきてこのままでは行けなくなるかもしれない。最後のつもりで来た」。高齢だが元気だった母は、自宅の倒壊で突然命を奪われた。病弱だったという野上さんは2カ月後には母と同じ年齢になる。「母の年まで生きられるとは思わなかった」といい、感謝を込めて母の名前が刻まれた銘板に手を合わせた。

くも膜下出血で震災関連死と認定された弟の慰霊に訪れたのは、神戸市須磨区の山下徹さん(66)。今年は一緒に来られなかったが、震災の5年後に生まれた息子にも1・17のことは伝えているといい、「命の尊さをしっかり継承していきたい」と話していた。

大規模火災などで甚大な被害が出た神戸市長田区。樹木が迫る大火の盾となって延焼を食い止めた大国公園では、住民らがろうそくに灯をともし、静かに手を合わせた。教え子7人を亡くした元中学教諭の田中安紀さん(62)は「子供たちも生きていたら40代。地震がなかったらどんな人生を送っていただろう。『命を大切にしなければならない』と改めて考えさせられる震災のことを語り継いでいきたい」と思いを新たにしていた。

長田区の追悼行事では、コロナ対策のため昨年に続いて合唱を中止。実行委員長を務める岩田正幸さん(85)は「実行委の有志も高齢化し震災体験も風化しつつあるが、追悼行事を続けていかなければと思う」と語った。

震源地に近い兵庫県淡路市の北淡震災記念公園では、遺族らが園内の人工池に竹灯籠を浮かべ、午前5時46分に黙禱した。震災当時、保育所勤務だったという淡路市の広岡ひろ子さん(72)は、保育所の先輩夫婦と教え子を亡くした。「ここに来ると亡くなった人たちが元気だったころの姿を思い出す。毎年参列しているが、27年経っても、ここでみんなに会えるという気持ちは変わらない」と話した。

阪神大震災の発生時刻で止まったままの時計の前で手を合わせる人々=17日午前5時46分、兵庫県西宮市の西宮中央商店街(甘利慈撮影)

西宮市の西宮震災記念碑公園では、犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑に遺族らが献花し、次々と手を合わせた。「いつも見守ってくれてありがとう」「これはお前のおばあちゃんやで」。訪れた人は記された名前を指さしながら、大切な人への思いを胸にしたり、次の世代に震災の記憶を継承したりしていた。

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