南太平洋のトンガ沖で現地時間15日に起きた海底火山の大規模噴火で、太平洋沿岸の各国に津波が到達した。米海洋大気局(NOAA)によると、米西部カリフォルニア州やアラスカ州で1メートル以上の津波を観測。南米チリでも1・7メートルを観測した地点があるなど、噴火の影響の大きさが示された。
トンガに近いニュージーランドや太平洋諸島では1メートル前後の津波があり、島国バヌアツで1・4メートルを観測した。米カリフォルニア州ポートサンルイスでは1・3メートル。ハワイでも80センチを超えた。NOAAは西海岸全域やハワイ、アラスカに津波注意報を出し、沿岸住民に警戒を呼び掛けた。
チリでは複数の地点で1メートルを上回った。同国の国家緊急対策室(ONEMI)は15日、チリの太平洋岸の広範囲に津波警報や避難命令を出した。このほかメキシコやロシア極東にも津波が及んだ。(共同)