ベテラン記者コラム(242)

イリア・マリニン、足がものすごーく長いイケメンではなく美少年

サンスポ
全米選手権で2位に入ったイリア・マリニン。足がものすごく長い美少年だ(AP)
全米選手権で2位に入ったイリア・マリニン。足がものすごく長い美少年だ(AP)

すごい逸材が現れたものだ。9日に終幕したフィギュアスケートの全米選手権。男子で世界王者ネーサン・チェンに次ぐ2位に入ったのは、今季がシニアデビューの17歳、イリア・マリニンだった。

足がものすごーく長い美少年(イケメンではなく、美少年)で、出てきただけで華がある。ナッシュビルの会場に詰めかけた米国のフィギュアファンも大歓声だった。ショートプログラム(SP)、フリーともノーミスの演技。フリーではルッツ、トーループ、サルコウの4回転とトリプルアクセルを完璧に着氷し、後半に4回転トーループ-3回転サルコウを含む3つの連続ジャンプを決めた。フリーで2回も転倒したのにハイスコアが出ちゃうチェンには及ばなかったが、SP103・46点、フリー199・02点、合計302・48点の高得点。21歳のビンセント・ゾウ(3位)、27歳のジェーソン・ブラウン(4位)ら実力者を上回り、表彰台にあがった。

この勢いで北京五輪に出てきたら、羽生結弦やチェンもうかうかしていられない存在になりそうだったが、マリニンは五輪代表に選ばれず、チェン、ゾウ、ブラウンが北京に行くことになった。マリニンは今季はジュニアGPシリーズで2勝しているがシニアのGPシリーズには出ていないので、シニアGPファイナルの出場権を持っていたゾウとブラウンが選出されたようだ。フィギュアのファンやメディアは「若者よりベテランを選んだ」と大騒ぎ。北京五輪の結果次第ではさらに論議を巻き起こすかもしれない。

マリニンのコーチは両親で、ともにウズベキスタン代表として五輪に出場したスケーター。母のタチアナ・マリニナは1998年の長野五輪で8位入賞し、父のロマン・スコルニアコフは長野と2002年ソルトレークシティー五輪に出場している。そんなサラブレッドであるマリニンのインスタグラムでのユーザーネームは「quadg0d」。すなわち〝4回転の神〟だ。4回転ジャンプは高く、回転も完璧。表現力がさらに洗練されて演技構成点がもっと伸びれば、そのユーザーネームも大げさだとは思わなくなるはず。27歳の羽生、22歳のチェンに続く次世代のスター候補の今後が楽しみだ。(牧)

  1. 【許さない 未解決事件のいま】(3)ポツンと一軒家の惨劇 私的懸賞で解決願う長男 茨城高齢夫婦殺害

  2. 「カムカムエヴリバディ」堀部圭亮演じる「吉右衛門ちゃん」登場 父子の1人2役に「パパそっくり」「けちえもんに…!」と視聴者大喜び

  3. きっかけはウエディングドレス 入籍1カ月半の元教諭はなぜ新妻を殺害したのか

  4. 「カムカムエヴリバディ」第14週で安子編の伏線回収? 話題の予告動画、ジョーの衣装に「ノッポさん」の声も

  5. どうやって撮影したのか?共通テスト問題流出事件 ITジャーナリストの三上洋氏「スマホのみ使用の可能性が高い」「発信者特定は時間の問題」