精華大生刺殺事件15年 未解決、やり場ない寂しさ 母「息子の存在日々思う」

産経ニュース
精華大生刺殺事件から15年を迎えるのを前に、事件で亡くなった千葉大作さんの母親、淳子さんが気持ちを綴った書面
精華大生刺殺事件から15年を迎えるのを前に、事件で亡くなった千葉大作さんの母親、淳子さんが気持ちを綴った書面

京都市左京区の路上で平成19年1月、京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん=当時(20)=が刺殺された事件は15日、発生から15年となる。有力な手がかりがなく捜査が長期化する中、母親の淳子さん(62)=仙台市=が産経新聞の取材に書面で心境を寄せた。「なぜ殺されなければいけないのか。心からわびてほしい」。どれだけ月日が流れても、突然息子を奪われたやり場のない思いが消えることはない。(鈴木文也)

「夢に向かってひたむきにチャレンジし、人の嫌がることは全くできない子でした」。今も脳裏に浮かぶのは、大作さんの優しい笑顔。妹弟の面倒見もよく、親思いの頼りになる長男だった。

19年1月15日、就寝前に事件の連絡を受けた。仙台市内の自宅で何も手に付かないまま、夜を明かした。新幹線内でニュースを知らせる電光掲示板に大作さんの名前が出ても、「どうか息を吹き返して、と繰り返し祈りました」と振り返る。

事件後は「ああしてやればよかった、こうしてやれたかもしれない」と後悔ばかりの毎日。「鉛筆で描かれた息子の作品が消えないよう、保護する作業に没頭したことは気が紛れた時間だった」と、当時の記憶をたどる。

漫画家を目指していた大作さんは浪人の末、18年に京都精華大に合格。事件後、大作さんの複数の友人から、机にかじりついて漫画を描いていたと、夢に向かってひたむきに生きていた様子を聞いた。

最後に会ったのは大作さんが冬休みを利用して帰省したとき。京都に戻る大作さんを見送った後、幼い弟が「(大作さんに)会いたい」と泣いていたことをメールで知らせると「俺も頑張るから頑張ろうねと伝えといて」と返事があった。その数日後に事件は起きた。

幼かった弟が当時の大作さんの年齢を超え、淳子さんも時間経過と向き合わされる。それでも「15年前のこととは思えない」。

毎年命日には現場で手を合わせ、夕方には有志の人たちと街頭に立ち、情報提供を呼びかけてきた。「大作のことを思うと現場は触れたくない場所。それでも事件を風化させたくない」との一心だ。

書面はこう結ばれていた。「人を慕い、気持ちに寄り添い、受け入れながら相談に乗ってくれる大作はとても大きな存在だったと日々感じております」(鈴木文也)

京都精華大生刺殺事件 平成19年1月15日午後7時45分ごろ、京都市左京区の路上で、自転車で帰宅途中だった京都精華大の千葉大作さんが、何者かに胸や腹など十数カ所を刺され死亡した。直前に千葉さんを怒鳴りつけていた20代くらいの男の情報が寄せられており、京都府警はこの男が容疑者と断定。男が自転車に乗っていたことから、現場付近が生活圏とみて捜査を進めてきたが、有力な手掛かりは得られていない。犯人は身長170~180センチ、27~28センチの靴を履いていたとみられる。


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