広島・栗林良吏投手(25)が13日、2019年から2年間所属したトヨタ自動車の本拠地のある愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで自主トレを公開。昨季のセ・リーグの新人王は昨年12月に第一子となる長女が誕生後初の公の場で、パパの誓いを立てた。
「病院のご協力で(出産に)立ち会うことができ、命のありがたさをすごく感じた。かわいいというのもありますし、頑張らないといけないというのもある。妻や子供のためにも練習を頑張らないといけない」
トヨタ自動車硬式野球部時代の2020年夏に名城大の同級生だった沙耶さんと結婚。昨春から広島県内で同居生活を送っているが、年末年始は実家のある愛知県内に住居を借り、自主トレと並行して妻とともに子育てに励んでいる。
「夜泣きはまだないですけど大変。3時間に1回はミルクをあげないといけない。子育ての大変さを感じています」
そう笑顔で語る新米パパはこの日、キャッチボール、ノックの後、約200メートルの坂道を5本駆け上がった。このオフは野球人生初という下半身強化をテーマに掲げ、午後にはウエートなどでイジメ抜く。また同社では正確な制球力で現役通算15年で90勝を挙げた元中日・吉見一起氏(テクニカルアドバイザー)が指導しており、フォームや投球術の助言を仰ぐつもりだ。
「2年目のジンクスは受け入れないといけないと思っている。そういう意味では開幕ダッシュが大事。いい意味で期待を裏切りたい」
昨季は2015年のDeNA・山崎に並ぶ新人最多の37セーブを挙げるなど53試合に登板して0勝1敗、防御率0・86と圧倒したコイの守護神。家族を力で2年目のジンクスを打破する。