根室の中学生、北方領土問題訴え滋賀訪問

産経ニュース
北方領土問題への思いを訴える根室市の中学生(右側)=大津市役所
北方領土問題への思いを訴える根室市の中学生(右側)=大津市役所

北方領土問題について関心を高めようと、北海道根室市の中学生6人が12日、大津市役所を訪れた。江戸時代に択捉島などを探検した近藤重蔵の墓が県内にある縁から、昭和55年から中学生の訪問が続いており、中学生は「(問題解決へ向けた)活動などを改めて学び、行動することが大切だ」と北方領土返還への思いを訴えた。

北方領土は択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島で構成される日本固有の領土。戦後旧ソ連が不法占拠し、現在まで返還に至っていない。今回訪問した中学生6人は、いずれも根室市少年弁論大会で上位入賞し、根室市から問題解決へ向けた活動の次代を担う「北方少年少女」として派遣された。

一行は大津市役所に先立ち、三日月大造知事や北方領土返還要求運動県民会議会長を務める富田博明・県議会議長らを訪問。大津市役所では、根室市の石垣雅敏市長の「元島民や2世だけでなく、若い世代が返還要求運動を担っていかないといけない」といったメッセージが紹介された。

その後、根室市立光洋中学2年の中沢美緒さん(14)が佐藤健司市長らを前にスピーチ。動画投稿サイトで発信する北方領土の動画作製を提案したり、元島民、ロシア人島民との交流体験を語ったりし、「知識を深め、その知識を広める方法を探って領土問題をつないでいくことが今の私たちにできる大切なことではないでしょうか」と訴えた。

訪問後、根室市立歯舞学園8年(中学2年)の中村竣介さん(14)は「滋賀とつながりがあると知り、驚いた。今は北方領土についてSNS(会員制交流サイト)などを通じて広めていくこともできると思う」と話していた。