入試最前線2022(2)

引き続き理高文低 地元志向は和らぐか

産経ニュース
就職活動に臨む大学生。職業に直結する学部選びをする受験生がコロナ禍で増えている(写真と本文は関係ありません)
就職活動に臨む大学生。職業に直結する学部選びをする受験生がコロナ禍で増えている(写真と本文は関係ありません)

新型コロナウイルスの感染拡大で、医療従事者の活躍に注目が集まった。その影響からか、昨年度入試に引き続き、今年度も医系学部の人気が高まりそうだ。河合塾が実施した模試の受験生の志望動向などを基に全体の傾向を探ると、職業に直結する学部の人気が高まっていることがわかる。

コロナ禍による不況から、昨年度に引き続き「緩やかに理高文低の傾向が続く」と話すのは河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員。国公立大の学部系統人気をみると、理系学部では医学部、薬学部の人気が高まっていることがわかる。IT分野への志向も強まり、情報分野も高い人気を誇る。私立大でも傾向は同じだ。

ただ、ここのところ高い人気が継続していた医学部については依然として高い倍率ではあるものの、近藤主任研究員は「長期的に倍率をみると下がっており、かつてほどの高倍率ではなくなってきていた」という。

そのうえで「偏差値的に目指そうという受験生も多いが、医療現場の大変な状況を報道などで目にし、こんなときだからこそ医の道を目指そうとする受験生が増えた」と指摘する。

薬学部は薬科大の新設などが相次いだことでここ数年志願者が分散。倍率が低迷する大学もあったが、医学部同様、治療薬の開発や、副作用など薬に関するニュースのトピックが増加し、受験生にとっても現場で患者を診る医師だけでなく、幅広い医療系職種の活躍を知る機会が増えたことが影響し人気だという。

一方、看護学部は前年比で志願者数を減らした。ただ、ここ数年増加傾向が続いていたことに加え、「昨年度は特にコロナで地元志向が高まった。女性が地元で職を得ようとすると全国各地にある看護学部や教育学部は志望者が集まる。地元の看護学部を受験する生徒が急増したため、今年の志願者減はその反動とみるべきでしょう」という。

地元志向は昨年と比べると和らいでおり、北海道や九州、中四国から東京や大阪など都市圏の大学を志望する受験生も増えてきたという。

ある大阪府立高校3年の女子生徒(18)は「これまで医療分野の仕事を考えたことはなかったけど、コロナのニュースを見ているうちに自分も一員として支えたいと思うようになった」。現在は看護系学部への進学を目指し、勉強に励んでいるという。

そんな受験生たちの様子に近藤主任研究員は「コロナそのものは非常に憂うべき事態だが、進学を考える生徒の視野を広げ、刺激を与えたのではないか」と話していた。(木ノ下めぐみ)

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