ビッグボスが異例のキャンプ2軍スタート&阪神復帰⁉ 日本ハム・新庄剛志監督(49)が9日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われたスタッフ会議に出席し、自身の希望で春季キャンプインとなる2月1日は沖縄・国頭(くにがみ)村の2軍キャンプで指揮を執ることが決まった。また、初対外試合となる同8日の阪神との練習試合(宜野座)で、阪神・矢野燿大監督(53)と入れ替わって古巣側でタクトを振る仰天プランもぶち上げた。
キャンプインもビッグボス流を貫く。スタッフ会議を終えた新庄監督は「渋滞になるかもしれないので、早めに言っておきます」と切り出し、2月1日は1軍ではなく2軍キャンプで始動することを明らかにした。
「スタートラインは横一線。だから『(練習)場所が違うだけで、君たちは2軍じゃないんだよ』ということを、一日コミュニケーションを取りながら直接伝えてあげたい。落ち込んでる選手はめちゃくちゃいると思うんですよ。選手の〝えー、2軍なんだ〟という気持ちが、もう僕にとっては最悪なんで」
キャンプでの1、2軍の振り分けは全てコーチ陣に委任。新監督ながら異例の行動の背景には、選手のモチベーションを高めたいとの狙い、そして自身の苦い体験もある。プロ2年目の1991年9月10日の巨人戦(東京ドーム)で1軍初打席初安打初打点を記録したことで、「そりゃ、次の年は1軍だと思いますよね。それが2軍だった時の悔しさは今も忘れられなくて。選手にとってはやっぱショックなんですよ」と振り返った。
さらに、初対外試合となる8日の阪神戦での仰天プランもぶち上げた。
「ファンファーストで。阪神で10年育ててもらったから、そういう意味でも阪神ファンに喜んでもらえる何か。監督を代わりますか? 練習試合なんだから大丈夫。そしたら、相手の良さ、悪さも分かるでしょ」。なんと、初采配を阪神側で振るという奇想天外な私案を口にした。
ただ同時に、厳しさも打ち出す。「(日本ハムの)選手がエラーして下向いてふて腐れたり、チンタラしていたら、すぐに2軍に落とす。その辺はやっぱ昭和の血が騒ぎますね。おやじが合気道の先生だったから、そういうところは許せない」と、〝鬼〟の一面ものぞかせた。
新年2日には箱根駅伝1区の沿道で、20年の合同トライアウト受検前に走り方の指導を受けた青学大・原晋監督を応援。「原さんもすごいけど、青学大の選手全員が本当に心の底から1位を取って記録を更新しようという気持ちがね。青山学院大みたいなファイターズになっていけたら、うれしいね」と話した。
キャンプインまで3週間余り。「1年目の新庄剛志はどんな動きをするんだろう、という楽しみを(ファンに)させたいね」。キャンプでの新庄劇場が今から待ちきれない。(東山貴実)