桂文枝さん「新婚さん」卒業へ 司会50年「潮時」

産経ニュース
会見で「新婚さんいらっしゃい!」の司会を卒業することを発表し、ポーズをとる桂文枝さん=7日夜、大阪市福島区の朝日放送(松永渉平撮影)
会見で「新婚さんいらっしゃい!」の司会を卒業することを発表し、ポーズをとる桂文枝さん=7日夜、大阪市福島区の朝日放送(松永渉平撮影)

朝日放送(ABC)テレビ制作の長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい!」(日曜昼、テレビ朝日系全国ネット)で、約50年にわたり司会を務めた落語家の桂文枝さん(78)が7日夜、ABCテレビで記者会見し、「新婚さんといったら若いカップル。その話を78歳が聞くのはいかがなものかなと思いだした」と述べ、3月27日の放送で番組から卒業することを明らかにした。

文枝さんを抜擢(ばってき)し、番組を草創期から支えた元プロデューサーの沢田隆治さんが昨年5月に死去したことも「潮時」と考える契機になったと明かし、涙ぐみながら「50年使っていただいて、朝日放送にはありがたいのひと言です」と言葉をつまらせた。

文枝さんが椅子から転げ落ちるリアクションは番組の名物だったが、「最近は体を気遣い、こける回数を控えていた」とも吐露。一方で「体は元気。これから落語一筋で頑張っていきたい」と話した。

同番組は昭和46年1月に始まり、当初は文枝(当時・三枝)さんと月亭可朝(かちょう)さん、女性アシスタントの3人で番組を進行。可朝さんが離れた後は、文枝さんとアシスタントの2人で進めるスタイルになり、現在は山瀬まみさんと番組を進行している。文枝さんの後任についてABCテレビは「未定」としている。

「新婚さんいらっしゃい!」からの卒業を表明した桂文枝さん。記者会見では言葉をつまらせる場面もあり、番組への思いの強さをうかがわせた。記者会見での主なやりとりは以下の通り。

「新婚さんいらっしゃい!」の司会を卒業することを発表する桂文枝さん=7日夜、大阪市福島区の朝日放送(松永渉平撮影)

文枝 昨年7月16日に78歳になりました。番組には再婚や92歳の方も出てきましたが、(視聴者は)新婚さんといったら若いカップルが出てきて、いろいろな話を聞くのを楽しみにしている。それを78歳が聞いていくのはいかがなものかなと思いだしました。

朝日放送の沢田隆治さんからお声掛けをいただき、「1月から君、3月まで(番組を)やってくれへんか」ということで。やったところ、もうちょっと、もうちょっと、もうちょっとということで、ありがたいことに50年使っていただきました。朝日放送さんには本当に感謝しています。

今まで1万回くらい(椅子から)こけてきたらしいんですけど、最近体を気遣うというか、ちょっとこける回数を控えていたというか。元気でどこも悪くないのですが、こけたら喜んでくれるのに、もっともっと本当はこけなければいけないのに、こけられなくなった。無理しないでおこうという気持ちがあった。

50年、私を使っていただいて感謝しか…(言葉がつまる)。ありがたいのひと言です。最後まで元気に意識して、こけたおしていきます。長く使っていただいた朝日放送さん、それと天国の沢田さんに心より感謝申し上げます。

--長く続けられた要因は

文枝 私はオンエアを1回も見たことがない。毎回毎回、こんな面白い新婚さんはいないと思うと、次の週でそれ以上に面白い新婚さんが出てくる。(スタッフが)面白い新婚さんを日本中かけめぐって探していただいて、楽しかったから続いたのだと思います。

--文枝さんの代名詞のような番組だった。後任に託す思いは

文枝 「いらっしゃ~い」というギャグを番組名に使っていただいたのはありがたいなぁと。沢田さんから(番組は)3カ月間と言われていたのに、これだけ使われたのは夢のような話。僕の本当に代名詞のような番組になった。後任はどういう方がされるか分からないが、自由にやってもらえたら。

「新婚さんいらっしゃい!」の司会を卒業することを発表し、番組で使用する椅子に座ってポーズをとる桂文枝さん=7日夜、大阪市福島区の朝日放送(松永渉平撮影)

--「いらっしゃ~い」というギャグができたきっかけは

文枝 私は「ヤングタウン」というラジオの深夜番組でデビューしました。ギャグで人気者になった人、どんなギャグがあるのか調べまして。売れたいという思いでした。

最初は漫談家が出てきて「いらっしゃ~い」と言っていたんですね。それがギャグになって広まったということです。僕のギャグなのかどうか分からないくらいになった。ありがたいなと思います。

卒業するが体は元気なので。これから落語一筋で頑張っていきたい。

--関西の人にとり、文枝さんが番組から去ることに寂しさがある

文枝 大阪の番組に限らず始まったら終わるわけですから。東京だろうが、ほかであろうが関係なく、卒業するということです。

--番組で座っていた椅子はどうなるのか

文枝 どうなるんでしょうか。次の司会者がそのまま使いたいなら使っていただき、いらないならば引き取りたい。家宝に飾っておきたい。まずは母の仏壇に供えたい。

--「同一司会者によるトーク番組の最長放送」という世界記録が途絶える

文枝 そんなに長く続く予定の番組ではなかったが、それ(記録)が取れたときはうれしかった。もっと早くに取れると思っていたが、どこかの国の司会者が長いこと続けられていて、その方がなかなか終わらなかったものですから。

2~3年待ったと思う。その方の番組が終わり、いちばん長くなったそうです。本当にうれしかったですし、「この記録を取るまでやりましょう」と言ってくれた朝日放送さんに感謝しています。

--歴代アシスタントへの思いは

文枝 (昭和46~53年にアシスタントを務めた)梓みちよさんは断然ネームバリューが上だし、本当に助けられた。それで世に出してもらった。一緒にやった皆さんにはそれぞれ思い出がいっぱいありますし、感謝していますが、梓さんは世に出していただいた恩人だと思います。

--椅子から転げだしたのはいつから

文枝 覚えていないが、お客さん(新婚さん)は素人ですから。きつい言葉でツッコミを入れることができず、代わりにひっくり返った。ひっくり返るのを期待される方が多くなって、こちらもひっくり返るようになった。

「新婚さんいらっしゃい!」の司会を卒業することを発表し、会見の終わりに椅子から転げ落ちる桂文枝さん=大阪市福島区の朝日放送(松永渉平撮影)

--現在のアシスタント、山瀬まみさんから言葉は

文枝 話をさせていただこうと思っていますが、山瀬さんは携帯を持っておらず話のしようがないもので。山瀬さんとは「三枝の愛ラブ!爆笑クリニック」から一緒。長い付き合いで、いい相棒。感謝しています。

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