千夜一夜

与党は警察より強し?

産経ニュース

昨年12月中旬、駐在するエジプトの首都カイロの支局から大通りに出たら、にわか作りの小屋の前に数十人が列を作っていた。聞けば新型コロナウイルスのワクチン接種会場だという。

取材しようとしたら、どこからともなく近寄ってきた私服警官に「許可がないとダメだ」と制止された。押し問答になりそうな雲行きだったが、そこへやってきた男性が「外国メディアには取材する権利がある」と言って警官を遠ざけた。

男性はシーシー政権の与党「祖国の未来党」の地区事務局長だった。「保健省と協力して全国で接種を行っている。外国人も旅券を見せれば接種できる」と話した。あたりを見回して話を聞いたら、確かにスーダン人のほかアジア系の人々も来ていた。地区ごとにメッセージアプリのワッツアップを通じて接種日を広報しているという。

驚いたのは、与党関係者がいとも簡単に警官を説得したことだ。外国メディアのアポなし取材となれば警官が警戒心を抱くのはエジプトではごく普通のことで、シーシー与党の影響力の大きさを感じた。

会場にはシーシー大統領の写真をあしらったポスターが飾られていた。事務局長は「政治的な意図はなく、まったくのボランティアだ」と話したが、これほど効果がある宣伝はそうはないだろう。(佐藤貴生)

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