青学大、原イズム結実 「TT」で成長、厚底シューズ対策「お尻強化」/箱根駅伝

サンスポ
日本橋を独走する青学大の中倉。沿道には多くの人が集まった (撮影・蔵賢斗)
日本橋を独走する青学大の中倉。沿道には多くの人が集まった (撮影・蔵賢斗)

〝フレッシュグリーンの最強軍団〟の誕生。その裏には原監督の新たな取り組みがあった。「タイムトライアルこそ究極の練習」との考えの下、積極的にタイムトライアルを実施。真剣勝負で記録を競う機会を増やし、部内の競争を激化させた。昨年11月には1万メートルの記録を競う「MARCH対抗戦」も発起人となって新設。選手のタイムや勝ちへの意識を高め、「成長の促進につながった」と胸を張った。

9区で区間新記録を出した中村唯翔(ゆいと、3年)が「MARCH対抗戦で自己ベストを出して、いけるなと思った」と話すなど、実戦での経験は自信を得るきっかけにもなった。実績を多く積むことで、2位に終わった同年10月の全日本後は、例年よりも3週間ほど強化や調整を前倒すことができ、「余裕を持ちながら」準備を整えた。

反発の強い厚底シューズへの対応も成長の要因の一つ。厚底シューズが主流になってから、選手が故障する部位がすねから臀部周辺に変化したことを考慮し、トレーナーの中野ジェームズ修一氏の指導の下で、臀部周辺を強化。体幹トレーニングを中心に行っていた以前と比べ、主将の飯田貴之(4年)は「下肢のトレーニングを行ったことで、パワー、スピードがついた」と効果を実感するなど、チーム全員が〝パワフル〟な体を作り上げた。

「皆が自分のためにトレーニングするのが青学大の強さ」と原監督。変化する時代に適した独自の指導を貫き、黄金時代はまだ続く。(武田千怜)

■青学大陸上競技部 1918(大正7)年創部。箱根駅伝には43年に初出場。2004年に原晋監督が就任し、本格的に強化を開始。09年に史上最長のブランクとなる33年ぶりの本戦出場を果たした。翌年8位でシード権を獲得し、14年連続27回目の出場。総合優勝は6度(15、16、17、18、20、22年)。拠点は青学大相模原キャンパス内の相模原グラウンド。たすきの色はフレッシュグリーン。主なOBは神野大地(セルソース)。

■原 晋(はら・すすむ) 1967(昭和42)年3月8日生まれ、54歳。広島・三原市出身。広島・世羅高-中京大卒。大学3年時の日本学生対校選手権で5000メートル3位。89年に中国電力陸上競技部創設とともに入社し、95年に引退。サラリーマン生活を経て2004年に青学大陸上競技部の監督に就任。15年の箱根駅伝で初の総合優勝。趣味は「卒業生と一緒に酒を飲んで夢を語ること」。好物は故郷広島のお好み焼き。妻は寮母を務める美穂さん。

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