箱根駅伝、圧勝劇の裏にあった“青学メソッド” 超高速化による厚底シューズ対応トレーニング

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総合優勝を果たし胴上げされる青学大・原晋監督
総合優勝を果たし胴上げされる青学大・原晋監督

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走は3日、復路(神奈川・箱根町―東京・大手町、109・6キロ)が行われ、青学大が10時間43分42秒の大会新記録で2年ぶり6度目の総合優勝を飾った。2位の順大に10分51秒差を付ける圧勝劇の裏には、超高速化に対応した〝青学メソッド〟の進化があった。

大会記録と復路記録を更新する圧倒的なスピードを見せつけ「本来、往路に持っていくことができるほど力のある5人を、復路で起用できた」と胸を張った原晋監督(54)。全国から選び抜いた韋駄天を鍛え上げる「青学メソッド」の中核、コアトレーニングにも大きな変化が加えられていた。4区で区間3位と好走した飯田貴之(4年)はコアトレーニングについて、このように解説する。

「体は二重構造になっていて、アウターとインナーの2つのユニットに分かれている。下級生のときはしっかりとインナーから作っていくが、最近では流れが変わって、昨年からはアウターのトレーニングを多めに積んでいる」。インナーユニットとは内臓を包み込むように位置する横隔膜、腹横筋、多裂筋、そして骨盤底筋群を指す。対してアウターユニットとは胴体の表層に近い部分にある筋肉群のことで、腹直筋、腹斜筋、広背筋などの総称だ。

ナイキに代表される厚底シューズによりレースの高速化が進んだが、体が追いつかずにけがをする選手が後を絶たない。青学大では昨年から大腿筋や大臀筋などアウターユニットの筋量を増やすことで対応した。

原監督は「故障する部位が近年、変わっている。以前はシンスプリント(すね周辺の痛み)系が多かったが最近はお尻周りの故障が非常に増えてきた。これは私どものチームだけではなく、高校の指導者、他大学の指導者からも聞いている。故障予防としてアウタートレーニングが必要なんです」。