ウィズコロナ3年目の皇室 国民との直接交流、再開の道筋は

産経ニュース
新年一般参賀に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇族方。5回行われた参賀には計6万8710人が訪れた=令和2年1月2日午前、皇居・宮殿(松本健吾撮影)
新年一般参賀に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇族方。5回行われた参賀には計6万8710人が訪れた=令和2年1月2日午前、皇居・宮殿(松本健吾撮影)

新型コロナウイルス禍で新年一般参賀が2年連続で見送りとなり、天皇陛下が代わりにビデオメッセージを出されるなど、皇室も「ウィズコロナ」となって間もなく3年目を迎える。この間、オンラインで新たなご活動の可能性が広がる一方、国民との直接の触れ合いは制限された状態が続く。宮内庁など関係機関は感染状況を注視しつつ、皇室の「在り方」にかなう再開の道筋を探っている。

なじまぬ人数制限

皇居・宮殿東庭を埋めつくす人々の熱気と、沸き起こる歓声-。「今となっては、信じられないような光景」。計6万8710人が訪れた令和2年1月2日の新年一般参賀を、ある宮内庁職員はこう振り返る。

新型コロナの感染が国内で初めて確認されたのは、その約2週間後だった。2月17日、宮内庁は同月23日の天皇誕生日の一般参賀中止を発表。ほかの大規模イベントに先駆けた判断で、背景には「行事で感染を広げることがあってはならない」との陛下のお考えもあったとされる。コロナ禍で皇室の行事が見送られた初のケースとなった。

その後、一般参賀も、人数制限やワクチン接種証明書による規制などを講じた上で再開することも考えられた。だが、庁内では「分け隔てなく、広く国民の祝意に応えるという本来の趣旨になじまない」と慎重論が根強く、新年のビデオメッセージは、そうした中で打ち出された代替手段だった。

奉迎の課題検証も

昨年、「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」など、天皇、皇后両陛下の地方ご訪問は全てオンラインで行われたが、宮内庁関係者が事前に現地を下見するなど、直前まで直接訪問が検討されたものもあった。

関係機関が最も頭を悩ませているのが、沿道や駅頭に集まる奉迎者の感染対策だ。両陛下の地方ご訪問では、警備などの観点から沿道に集まった人を数十~数百メートルおきに固める形式がとられるが、「密」が避けられず、感染対策に「逆行する」(警察幹部)。

警察当局は奉迎者を密集させずに、ソーシャルディスタンスをとって並んだ場合についても検証。しかし、両陛下が車の速度を落として奉迎に応じられる距離が長くなり、より多くの警備人員が必要になるなどの課題も浮上したという。

ヘリなどで直接、ご訪問先近くまで移動することも考えられるが、警察関係者は「両陛下が沿道で奉迎に応えられるのも、国民との大切な接点。感染対策と同時に、現地へ足を運ばれることの意味合いを、どう維持していくかも考える必要がある」と話す。オンラインとの「両含み」の検討は今年も続く。

お出まし段階的に

一方で、両陛下と比べて同行する職員や、警備の人数が少ないほかの皇族方のお出ましは、少しずつ再開し始めている。秋篠宮さまは昨年12月、都内で行われた中高生の科学コンクール会場に2年ぶりにご臨席。リモートも取り入れた「ハイブリッド」方式で参加者との交流も果たされた。

皇居・宮殿で行われる皇室の恒例行事も、感染対策を工夫することで、従来に近い形で開催できるものが増えてきた。新年恒例の「歌会始の儀」は昨年、歌を詠み上げる担当者がフェースシールドを着用し、リモート参加者用のモニターを設置するなどして実現。11月の文化勲章親授式では、飲食を伴う茶会は見送られたものの、マスク姿の陛下が受章者一人一人と親しく、言葉を交わされる場面もあった。

また、オンラインによる地方視察では、訪問の難しかった離島や山間地の人々と両陛下のご交流も実現した。今後、感染状況によって両陛下と国民の直接交流の機会を増やす過程でも、オンラインを引き続き併用していくことは有用な選択肢となる。宮内庁幹部は「コロナ禍の緊急避難的なやり方として始めたものだが、今後の活用も検討の価値はある」と明言する。(緒方優子)

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