関東第一が6発大勝!1号は若松 新国立で初開催、100回目の冬開幕/高校サッカー

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新国立第1号ゴールで先制した関東第一のMF若松(左)と喜び合うイレブン(撮影・蔵賢斗)
新国立第1号ゴールで先制した関東第一のMF若松(左)と喜び合うイレブン(撮影・蔵賢斗)
国立競技場のピッチに集まった全48代表校の選手たち。開会式は有観客で行われた (撮影・蔵賢斗)
国立競技場のピッチに集まった全48代表校の選手たち。開会式は有観客で行われた (撮影・蔵賢斗)

全国高校サッカー選手権第1日(28日、東京・国立競技場)第100回の節目を迎えた大会が開幕し、開会式後に行われた1回戦で関東第一(東京B)が中津東(大分)に6―0で快勝した。高校サッカーの聖地、東京・国立競技場の使用は第92回大会以来で、前半13分にMF若松歩(3年)が新国立の第1号ゴールを決めた。大会は通常通り有観客で開催され、来年1月8日の準決勝と10日の決勝も同会場で、観客数を制限せずに行われる。29日は首都圏8会場で1回戦の残り15試合が実施される。

生まれ変わった国立競技場の第1号にふさわしい、豪快な一発で幕を開けた。前半13分、関東第一のMF若松が右CKのこぼれ球に走り込み、右足を強振。芯をとらえたボールがゴール右に突き刺さり、8587人の観衆から喝采を浴びた。

「第1号は意識していなかったけど、いいところに転がってきたので決めるだけでした」

この先制点からゴールラッシュが始まる。華麗なパス回しで中津東を翻弄すると、3-0の後半3分には東京都予選の決勝まで4試合連続ゴールを決めたFW本間凜(2年)が右足で押し込み、〝5戦連発〟。得点パターンが豊富で、この日の6ゴールは全て異なる選手が奪った。

2大会連続出場の強豪ながら、練習環境は恵まれているとはいえない。専用グラウンドを持たず、日々の練習では江東区の新砂サッカー場など東京23区内の施設を借りている。冬になると利用時間は午後4時までとなり、放課後の練習はわずか2時間。主将のDF池田健人(3年)は「強度や内容を濃くしようと意識した」といい、限られた練習で工夫を重ねた。

朝練習は縦40メートル、横20メートルのフットサルコートが2面分ほどのタータンの校庭で行う。すぐ背後に校舎の壁や窓が迫り、満足にボールを蹴ることができない。それでも、止める、蹴るの基本動作やヘディングなど個々に課題に取り組んだ。大会前には、国立競技場での緊張感を見越して、普段は使用しない施設や日大豊山のグラウンドを借りた。「普通の場所じゃない、ということに慣れた」(池田健)という。

過去3度の選手権で最高成績は2016年、20年度の2回戦進出。「関東一の歴史で2回戦を越えられていない。頑張りたい」と若松は力を込めた。小さな練習場で培った技術を、日本有数の大きな会場で見せつけた。第100回大会の最初の勝利をきっかけに先輩を超える。(山下幸志朗)