対権威主義、勝負の年 2022年世界各地で選挙

産経ニュース

2022年は韓国やフランスで大統領選が実施されるほか、米国でバイデン大統領の政権運営を左右する中間選挙、オーストラリアで議会選挙が行われるなど、世界的に選挙がめじろ押しの年となる。選挙結果はロシアや中国の脅威に対抗する民主主義陣営の連携に変化をもたらすことになりそうだ。

最初の注目選挙は3月9日に実施される韓国の大統領選。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に融和政策をとってきた文在寅(ムンジェイン)大統領の後任を選ぶ。文氏を支える革新系の政権与党「共に民主党」は前京畿道(キョンギド)知事の李在明(イジェミョン)氏を候補に選出、保守系の最大野党「国民の力」は前検事総長の尹錫悦(ユンソンヨル)氏を対抗馬とした。

北朝鮮問題に加え中国による台湾侵攻の脅威が高まる中、尹氏が日米韓の安保協力強化を訴えるのに対し、李氏は安保面で日本への警戒感が強い。文政権の対北政策を批判する尹氏が勝利すれば、北朝鮮や中国をめぐり日米韓の連携が深まる可能性がある。

韓国に続き、4月にはフランスで大統領選が行われる。再選を目指すマクロン大統領に対し、保守系の最大野党「共和党」候補のペクレス氏が対抗馬として浮上。このほか、極右「国民連合」党首のルペン氏、極右評論家のゼムール氏、中道左派の社会党からパリ市長のイダルゴ氏らが立候補を表明。4月10日に第1回投票、同24日に決選投票が実施される。

次期大統領はドイツのショルツ新首相とともに欧州連合(EU)のかじ取りを担う。今年は、米英豪の軍事協力枠組み「AUKUS(オーカス)」創設をめぐり米豪との関係がこじれた。米欧同盟の再構築に向け、バイデン氏との連携も課題となる。来年6月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、対ロシア政策などでどこまで結束を主導できるか注目される。

オーストラリアでは、上下両院の同時選挙の場合は5月までに実施される。人気低迷にあえぐモリソン首相は苦境に立たされており、モリソン氏率いる自由党と国民党の保守連立政権が最大野党の労働党に敗れるとの世論調査の分析も出ている。

豪州はAUKUSで軍事覇権拡大を目指す中国に対抗しているが、中国は豪州との貿易を縮小させ、圧力をかけ続けている。選挙で政権が不安定化すれば、中国が経済圧力をさらに強め、日米などとの対中連携を乱す動きに出ることもあり得る。

一方、親中的な外交政策や強権的な国内統治で注目を浴びたフィリピンのドゥテルテ大統領の後任を選ぶ選挙は5月9日に実施される予定。故マルコス大統領の長男、フェルディナンド・マルコス元上院議員が有力候補で、元プロボクシング世界王者のパッキャオ上院議員や、反ドゥテルテ氏の急先鋒(せんぽう)であるロブレド副大統領らが立候補している。

米国の上下両院議員や知事を選ぶ中間選挙は11月8日に実施される。バイデン氏を支える民主党は現在、下院でかろうじて多数を占めるが、上院の議席は半数。どちらかで少数派となり両院の「ねじれ」が起きれば、法案が共和党に否決され、厳しい政権運営を強いられることになる。

中国の習近平総書記(国家主席)は来年後半、異例の3期目を目指す。米中間選挙で民主党が敗れれば、バイデン氏の政権基盤が弱体化し、民主主義陣営を威圧する習政権が揺さぶりをかけてくる可能性もある。(坂本一之)

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