北京春秋

革命聖地で触れた意外な声 党「負の歴史」に冷ややか

産経ニュース
5月、中国江西省の井岡山で、人民解放軍の前身で「紅軍」と呼ばれた頃のものを模した軍服を着て写真撮影を行う人々。中国共産党創設100年を控え、「革命聖地」には多くの観光客らの姿がみられた(三塚聖平撮影)
5月、中国江西省の井岡山で、人民解放軍の前身で「紅軍」と呼ばれた頃のものを模した軍服を着て写真撮影を行う人々。中国共産党創設100年を控え、「革命聖地」には多くの観光客らの姿がみられた(三塚聖平撮影)

中国国営中央テレビが27日に発表した今年の国内10大ニュースは、トップが7月の中国共産党創建100年祝賀大会で、2位が11月に採択された「歴史決議」だった。自分も今年は「革命聖地」と呼ばれる党の史跡を多く取材したが、印象深いのは江西省井岡山(せいこうざん)だ。

毛沢東が革命初期に拠点とした山岳地帯の街では、多くの団体客が党を賛美する歌を合唱していた。住民も歓迎ムード一色だろうと思って地元男性(40)に話を聞くと「国家指導者は井岡山に来たがるが、『廬山(ろざん)』にはそうではない」という意外な一言をつぶやいた。

井岡山と同じく江西省にある廬山では1959年に「廬山会議」が開かれた。毛が主導した大躍進政策の転換が提起されたが、政策を批判した彭徳懐(ほう・とくかい)らが糾弾され、悲劇を正す機会を失って数千万人といわれる餓死者を出す結果となった。廬山は大躍進という党の負の歴史と関わる場所だ。

歴史決議にも井岡山の記述はあるが廬山の文字はない。党の負の歴史は目立たないようにされている。男性は「中国は一党独裁だから、党が言えばそれで終わる」と冷ややかな見方を披露した。「革命聖地」でそんな声を聞くとは思ってもいなかったので驚いた。同時に庶民には党や政府の公式見解と異なる多様な意見があることを実感した。(三塚聖平)

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