歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡

いわく付きの曲「ジプシー・クイーン」 「明菜の後ろにユッコの亡霊が映ってる」と問合せ殺到、女性誌が特集を組む騒動に

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明菜はすべてが話題になった
明菜はすべてが話題になった

2年後輩で当時、人気絶頂だったアイドル歌手の岡田有希子さんが亡くなったことは中森明菜にとっても大きなショックとなった。

「同じオーディション番組(日本テレビ『スター誕生!』)の出身で、しかも岡田さんは決勝大会で『スローモーション』を歌っている。そもそも明菜の曲、それも『スローモーション』を選ぶこと自体が珍しかった。明菜もうれしかったと思いますよ。岡田さんを妹のように気にかけていましたからね」(当時を知る音楽関係者)

1986年4月8日。明菜はこの日、東京・青山のチェリーアイランドスタジオで15枚目のシングル「ジプシー・クイーン」の〝音入れ〟を予定していた。しかし「とても歌える状況ではなかった」とディレクターだったワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)の藤倉克己は振り返る。

その後、日を変えてレコーディングを行い、「何とか発売日(5月26日)には間に合った」というが、発売日が近づくにつれ「ジプシー・クイーン」は、あらぬ方向へと突き進んでいく。明菜の作品では唯一、いわく付きの作品になってしまったのだ。

騒動のキッカケは発売直後、5月28日に生出演したフジテレビ「夜のヒットスタジオ」だった。

「当時は、新曲はまず『夜ヒット』で初披露することになっていました。当然、明菜ちゃんも『ジプシー・クイーン』を初披露したわけですが、放送直後から『明菜ちゃんの後ろにユッコの亡霊が映っている』という問い合わせが殺到したのです。もっとも、そんな亡霊らしきものは見えませんでしたが…」(放送関係者)

SNSもない時代に、この話題は口コミで一気に広がり、女性誌が特集を組むほどの騒動となった。

「女性誌は『これが問題のビデオデープだ!』と大見出しで特集していましたね。岡田さんの死去自体が社会的問題になっていたこともあって、タイミング的にも連動した感じでした」(プロダクション関係者)

歌詞も騒動に火をつけた。藤倉が振り返る。

「『百二十五頁で終わった二人』と『アスファルトのBedにため息こぼれる…』という詞が岡田さんの死去につながると…。要するに岡田さんが亡くなった時間が12時5分で、しかも(「夜ヒット」で)歌った日が1月から数えて125日に近いとか、そんな理屈を並べたものでしたが、そんな情報がミステリー的に中高生の間で広まっていったようです。われわれの意図としない情報ばかりで、正直対応しようがありませんでした」

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