「投げられた人」から「投げた人」へ 新全日本王者の太田

産経ニュース
柔道の全日本選手権で初優勝した太田彪雅=講道館(代表撮影)
柔道の全日本選手権で初優勝した太田彪雅=講道館(代表撮影)

体重無差別で争う柔道の全日本選手権は26日、東京・講道館で行われ、太田彪雅(旭化成)が、2016年リオデジャネイロ五輪男子100キロ級銅メダルで2連覇が懸かった30歳の羽賀龍之介(旭化成)を破って初優勝した。

裏返った羽賀は畳に大の字。太田は勝ち名乗りを受けて、なお面相が険しい。前年と同じカードとなった決勝は、勝者と敗者を入れ替え、新王者の名を畳に刻んだ。

太い両腕で相手の両襟を捕まえる太田は、拝むようにして前に出続けた。狙いは、間合いを詰め、射程の長い羽賀の足技を殺し、消耗を誘うこと。身上の正攻法には背くが、「自分のスタイルを崩してでも、その方が得と判断した」。

ひた押しに押す太田の前に、最後は前年王者が折れた。守りの意識を欠く羽賀の左足に食い込んだのは、この一戦のために温めていた右の小外刈り。延長2分すぎ、主審の「技あり」が熱戦に幕を引いた。

羽賀の内またに裏返り、指呼の間の栄冠を逃したのはちょうど1年前。以来、外食に出た先で、また旅先で、掛けられる言葉といえば「決勝で投げられた人ですね」だったという。

代表争いでは2番手集団の1人。自身のゼッケンが世間の目に触れぬまま、24歳になった。180センチの上背と120キロの目方は最重量級では目立たぬものの、スピード勝負なら人後に落ちない自負がある。組み手に磨きをかけてきたこの1年、両襟づかみは引き出しに加えた戦術の一つだ。

年明けには早くも後続に追われる身となる。「最終的にはパリ五輪での優勝が目標。それまで一つ一つ確実に勝っていく」と太田。壮大な夢が絵空事に聞こえないのは、「投げた人」へと殻を破った者の特権である。(森田景史)

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