宇野昌磨、SP2位発進 直前に右足首けが、耐えた!4回転フリップ決めた/フィギュア

サンスポ
氷上で躍動する宇野。故障を乗り越え演じきった
氷上で躍動する宇野。故障を乗り越え演じきった

フィギュアスケート・全日本選手権第2日(24日、さいたまスーパーアリーナ)北京五輪代表3枠をかけて男子のショートプログラム(SP)が行われ、2018年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=は4回転フリップを成功するなど101・88点をマークし、2位で発進した。鍵山優真(18)=オリエンタルバイオ・星槎=は95・15点で3位。111・31点で首位の羽生結弦(27)=ANA=は、約8カ月ぶりの実戦出場を充実した表情で振り返った。

「オーボエ協奏曲」に乗った宇野は、最初の4回転ジャンプでフリップを鮮やかに成功。さらに4回転-2回転の連続トーループも決めた。今季SP自己最高の102・58点には及ばないが、101・88点。ガッツポーズも飛び出した。

「もっと悪い演技をする可能性はあると思っていたので、至らない部分はたくさんあるが、いい演技を出せた」

演技を終えた宇野昌磨=24日、さいたまスーパーアリーナ
演技を終えた宇野昌磨=24日、さいたまスーパーアリーナ

不安を抱えての大会入りだった。18日の練習中に4回転フリップの着氷で右足首をひねった。それから丸3日間はジャンプ練習を控え、22日の公式練習で初めて挑戦。「ほぼ痛みはなかった」というが、翌23日、そしてこの日朝の公式練習では何度も転倒していた。

「痛いイメージが体についていて、痛くないのに痛い想定の、腰が引けた降り方が出た。気持ちの問題が大きかった」

不安を吹き飛ばしたのは、コロナ禍の中で来日してくれたスイス人のステファン・ランビエール・コーチだ。冒頭のフリップを足首への負担の小さい、しかし基礎点の低いサルコーに替えようかと悩んでいた中、「君なら両方できるよ」と背中を押してくれた。宇野は「できるんならフリップで」と決断できたという。

11月のグランプリ(GP)シリーズ、NHK杯ではトータル290・15の自己最高得点。「成長を続けてプログラムを向上させ、昨日の自分に追いつき追い越したい」と成長を追い求める。この日もSPを終えて、「全日本を自分の成長できる舞台にする可能性が現れた」と手応えを得た。

26日のフリーでは9・43点差の2位から、トップの羽生を追う。「少しでも(可能な限り)、自分のベストをお見せしたい」。一歩でも成長した姿を披露する。(只木信昭)