オミクロン株の家庭内感染どう防ぐ? 東京でも市中感染 医師「健常者への対策は困難だ」

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オミクロン株の市中感染事例を受け、PCR検査などを呼び掛ける小池百合子都知事=24日
オミクロン株の市中感染事例を受け、PCR検査などを呼び掛ける小池百合子都知事=24日

新型コロナウイルスの新たな変異株、オミクロン株について、東京都で初の市中感染が確認された。オミクロン株は感染力が高く、欧米では2次感染や家庭内感染も広がっている。これから帰省する人や年末年始を家族で過ごす人は、どう自衛すればいいのか。

都によると、市中感染が確認されたのは、海外渡航歴のない50代の男性医師。当初発熱していたが現在は無症状で、濃厚接触者の家族2人と勤務先のクリニックの職員3人の検査結果はいずれも陰性だった。

すでに市中感染が確認されている京都府では、新たに京都市と城陽市に住む30代の女性2人と、精華町の50代男性の市中感染が明らかになった。

大阪府でも複数の市中感染が出ているほか、沖縄県でも米軍基地でクラスター(感染者集団)が発生し、日本人の基地関係者のオミクロン株感染が確認されている。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、帰省や旅行をする場合、3密(密閉、密集、密接)回避など基本的な感染防止策の徹底を要請した。

オミクロン株対策はどうすればいいのか。浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は「オミクロン株にもマスクは効果的だが、最近は鼻を出したりあごに掛けるだけなど、対策がおろそかになっている人が多いことを懸念している。不織布を顔に隙間なく密着させるのが適切だが、肌に合わない人はウレタン製の上に不織布を着用するなどの対策が求められる」とみる。

英保健当局は、オミクロン株はデルタ株と比べて、家庭内感染や2次感染率のリスクが高いとしている。

家庭内感染について矢野氏は「濃厚接触者や帰国者がいる場合は対策が容易だが、健常者への対策は困難だ。高齢者や重症化リスクが高い人のいる家庭では、時間差での食事や1・5メートル以上の距離の確保、換気の徹底を心がけた方がよいだろう」とアドバイスした。