CO中毒で大量殺害画策か、クリニック事情を熟知 大阪・北新地ビル火災

産経ニュース
放火殺人事件が起きたビルの前に手向けられた多くの花束やペットボトル飲料=23日午後、大阪市北区(恵守乾撮影)
放火殺人事件が起きたビルの前に手向けられた多くの花束やペットボトル飲料=23日午後、大阪市北区(恵守乾撮影)

大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックから出火し、25人が死亡した放火殺人事件で、谷本盛雄容疑者(61)が、出入り口付近を炎上させることで、窓や階段のない診察室側に被害者を意図的に追い込んだ疑いの強いことが23日、捜査関係者への取材で分かった。当日は集団治療が実施予定で多くの患者が集まっており、大阪府警天満署捜査本部は患者だった谷本容疑者が通院中に4階の構造や診療日程を熟知した上で、一酸化炭素中毒による大量殺害を画策した可能性があるとみている。

捜査本部は23日、新たに死亡した男性2人の身元を特定したと発表した。死亡した25人全員の身元が判明し、死因はいずれも一酸化炭素中毒の可能性が高いとしている。事件発生から24日で1週間となる。

捜査本部などによると、焼け跡からは刃物の刃体、ポリタンク2つなどが見つかり、ガソリン成分を検出。クリニックの防犯カメラには、谷本容疑者が放火後、出入り口側に逃げようとする被害者に体当たりし、診察室側へ押し戻す様子などが記録されていた。

中学生当時の谷本盛雄容疑者(卒業アルバムより)
中学生当時の谷本盛雄容疑者(卒業アルバムより)

クリニックでは、休職からの復帰を支援する「リワークプログラム」の評判が高く、毎週金曜の午前などに行われていた。事件当日も実施予定で患者20人以上が来院。待合室などに多くの患者がいたが、被害者26人はいずれも診察室側に倒れていた。受付側との区画を仕切るドアは閉じていたものの上部には隙間があり、煙が診察室側に充満して一酸化炭素中毒になった可能性が高いという。

また、非常階段につながる4階の扉には、事件当日までに外側から粘着テープで目張りされていた。大阪市西淀川区の居住先からは、「消火栓を塗る」「隙間をどうするか」などと記されたメモも見つかっており、捜査本部は谷本容疑者が放火による煙の充満で被害を拡大させるため、周到に計画、実行した疑いがあるとみて捜査している。

一方、ビルの非常階段付近で見つかった谷本容疑者の診察券には、発行日の記載がなかったことも分かった。捜査本部は、谷本容疑者の通院状況などを調べるため、クリニック内のパソコンを押収し、カルテなどの復旧作業を進めている。

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