砂漠での自粛生活に困憊… 夢だった客室乗務員、コロナで辞めるか実は葛藤していた

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SankeiBiz読者のみなさんにだけ客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第119回は中東系航空会社乗務4年目の米安加奈がお送りいたします。

みなさま、こんにちは。前回担当させていただいたのは、コロナ感染が流行して約半年経ったころ。フライト時間がゼロになった私たちCAがどんな過ごし方をしているかまとめました。今回は、コロナが蔓延して約2年半。CAたちのこれまでの葛藤と今の現状についてまとめていきます。

フライト時間ゼロ…砂漠の地での自粛生活に困憊

2020年、世界各都市でロックダウンが実施され、世界中のフライトが一斉キャンセルになりました。それと同時に、ご存じのとおり、私たちの仕事もパッタリとなくなってしまったのです。月100時間だった乗務がゼロになったわけです。

それでも、私たちCAはそれぞれ、ベースとなる勤務地にある自宅で、おうち時間を楽しんでいました。

しかし、異国の中東で、自国の家族と離ればなれで暮らす私たちにも限界がきました。砂漠の地での長期にわたるロックダウン生活にはやはり困憊し、多くの同僚が無給休暇を申請し、それぞれの国に帰りました。会社側も毎月のように、無給で休暇をとってくれるクルーをボランティアで集い、経営状況を少しでも回復しようと努めていたように思います。

私も、2020年の冬ごろから、まずは日本に2カ月間帰国しました。そして1年ぶりに家族との再会を果たすことができました。GO TOキャンペーンなど、日本国内はまだ活気があった時期でもあったため、祖父母や地元の友達などとのんびりとした時間を過ごせました。

帰国当初は、2カ月後には勤務先のベースである砂漠の国へ戻る予定にしていましたが、当時、フライトはもらえて月に1、2本。すでに砂漠でのコロナ共存生活にも疲れていたため、休暇を延長し、夫の実家のあるアイスランドで過ごすことに決めました。

コロナ禍が招くエアラインの“ワナ”

まずは、クリスマスの時期だけでもアイスランドで過ごそうと思いました。

第一関門は日本での出国時のPCR検査約4万円です。英語証明書を提出するためには、日本ではまだ高額なPCR検査を行う必要があったのです。

さらには、毎日のようにフライトのキャンセルが発生していました。そのため、初めはイギリス・ロンドン経由の予定でしたが、途中から急遽ポーランドのワルシャワ経由へと変更を余儀なくされたのです。

福岡→成田→ドバイ→ワルシャワ→アイスランドと、5本の飛行機を乗り継ぎ、やっとのことでアイスランドに到着。乗り継ぎが多すぎたせいか、ワルシャワでスーツケースが置き去りにされたりと、とにかくイレギュラーばかりの旅となりました。

どこも混乱ばかりで、航空会社によるコロナへの準備が整っていない中での旅では、多くの人がトラブルに遭ってしまったことと思います。

アイスランドにスーツケースなしで到着した私。到着後はまた空港でのPCR検査が待っていました。もちろん、有料です。

検査を受けても自主隔離期間があります。当時のアイスランドでは、空港でPCR検査を受けた後は4日間の自主隔離のあと、再度実費でPCR検査を受けた場合のみ、残りの自宅隔離が免除されることになっていました。

アイスランドに到着したものの、5本もの乗り継ぎやスーツケースの積み込み忘れなどで心と体はくたくた。そのため、自主隔離中は毎日、アイスランドの大自然に触れて過ごしました。隔離中もお散歩はOKだったので、マスクをし、リフレッシュのめに海沿いを歩いたりもしました。

到着から4日後のPCR検査も無事陰性であったため、夫の家族たちと、楽しい“本場のクリスマス”を過ごしました。

コロナ禍でも充実度の高いアイスランド生活と新しい出会い

当初1カ月の予定だったアイスランド滞在。ところが、アイスランドが魅力的すぎて、結果的になんと8カ月間も滞在していました!

週末は登山や雪山キャンプ、オーロラ鑑賞やキャンピングカーでの旅など、コロナ禍でも楽しく過ごせていたのです。毎月のように休暇期間を延長しました。アイスランドでののんびりとした自然との生活にすっかり魅了されました。

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