ちょっと早いメリークリスマス♪
内田友賀です。
あわてんぼうのポンタクロースから、皆様に幸せをお裾分けです♡♡
さて、今日はちょっと長いけど素敵なお話です。
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私は、小学校での「犬とのふれあい授業」を実施する団体を運営しています。
子どもたちが「命」を実感する経験が少なくなっている現代。
犬との心の交流を通じて子どもたちの心が豊かになることで、
将来、動物たちも暮らしやすく、大切にされる社会になることを願って活動をスタートしました。
最近、少しずつ注目されるようになった動物介在教育ですが、
私自身、活動を通じて「愛犬と一緒に働く」という事の素晴らしさを実感する機会がたくさんあります。
今日は、そんな「愛犬と一緒に働く」心温まるお話です。
さて、まず活動を簡単に説明しますね。
一般社団法人マナーニという団体は、全国の小学校低学年を対象に、
道徳科の授業を実施しています。
授業は、1クラス(約30人)に対して5~6組のハンドラー(飼い主)と
介在犬(愛犬)で行うグループ学習です。
癒しを目的としたセラピー活動とは少し違います。
教育の視点から、心の成長を目的とした学習プログラムで、
「犬にも個性や、感情があること。命は温かくて躍動感にあふれていること」などを体感し、
児童自身の生活や考え方に投影していきます。
そのため、私たちの活動の介在犬は個性豊かです。
そして、ストレスを我慢させるような強制的なトレーニングはしていません。
だって、子どもたちに「誰だって、嫌なことをされたら嫌な気持ちになる」っていうこと
を伝える役目もあるんですから。
(もちろん、ストレスサインをキャッチして回避させてあげるのは私たち、そしてハンドラーの役目です。)
子どもたちは、ハンドラーが介在犬にする行動や声がけを、実によーく観察しています。
例えば、少しでもリードを強く引いて強い口調で言うことをきかせたら、
子どもたちは「犬は“命令をきかせる”動物」なんだと理解してしまいます。
だから、犬の自主性や前向きな気持ちがとっても大切になってきます。
もちろん、リスクマネジメントも大事!!
45分授業のうち、実際の「ふれあい」の時間は20分ほどですが、
飼い主さんも愛犬も、日々努力を重ねて活動に参加してくれています。
例えば……
●愛犬が、「授業は、飼い主さんと絆を深められ場所」だと認識し、前向きに参加できるモチベーションを育てること。
●授業中、愛犬が不安にならないよう、アイコンタクトやボディタッチなど、愛犬との「つながり」をお互いが認識できるようにしてあげるスキンシップ。
●キミは子どもたちの「先生なんだよ」と、愛犬にとっての使命感をしっかり伝えてあげること。
そして、授業が終わったら、
その場で遊んであげたり、
大好きなおやつのご褒美をあげたり、
スキンシップの時間を作ったり、
嬉しい気持ちが残るよう、リフレッシュタイムで、しっかりと気持ちの切り替えをさせてあげます。
回を重ねるごとに、授業前の介在犬たちの目がクリっと、背筋がピンとするのが分かります。
そして、ハンドラーさんと一緒に、自信と誇りをまとって児童の前に登場するんです。
最初は犬を怖がって、触れない児童もたくさんいます。
でも、愛犬の存在を通して、子どもたちの緊張感がほぐれ、やがて愛犬を抱きしめてくれる。
「犬って温かいんだね」
「犬ってやさしいんだね」
「私、この子ならさわれるよ」
こうやって、目の前の子どもの心に、愛犬と共に大切な大切なメッセージを伝えていける。
1人、また1人と、動物を愛おしく思ってくれる子どもが増えて、
やがて、動物たちが暮らしやすい社会をつくっていく。
だからこの活動は、子どもたちにとってだけではなくて、
私たち「飼い主と愛犬」にとっても、とっても素敵で大切な活動だと知ってほしいと思っています。
いつか、日本中の子どもたちが、小学校で「犬から優しさをもらった経験」を持てるように。
一般社団法人マナーニ
「こども笑顔のラインプロジェクト」
※お子様の顔出しにつきましては、全て保護者様に許可を得ております。