棋士は様々な棋戦を毎年戦いながら、誰が強いかのランク付けを繰り返している。
ランク付けの最たるものは、8つあるタイトルを誰が持っているかということで、これは誰が見てもわかりやすい。
現在は竜王、王位、叡王、棋聖を持つ藤井聡太四冠が1位。次は名人、棋王、王将の渡辺明三冠が2位。そして永瀬拓矢王座と、この3人だけがタイトルを持っている。
タイトル以外のランク付けだと、A級からC級2組まで5クラスある順位戦。1組から6組までの6クラスある、竜王戦の組がある。
A級(定員10人)と1組(同16人)が最も格上で、両方最高ランクにいる棋士が、タイトル保持者以外ではランクが高い棋士と言える。
現在それに該当するのが、豊島将之九段、羽生善治九段、佐藤天彦九段、糸谷哲郎八段、山崎隆之八段の5人だけ(タイトル保持者を除く)で、この5人はほとんどがタイトル経験者である。
ただし順位戦と竜王戦のクラスが、大きく違う棋士が何人かいる。その差が最も大きいのが、私の弟子でもある八代弥七段だ。