情緒ある古民家、ホテルやレストランなどに再生 長野・奈良井宿 竹中工務店など

産経ニュース
構造補強などを感じさせず古民家の趣を生かした客室内
構造補強などを感じさせず古民家の趣を生かした客室内

江戸時代、中山道の宿場町として栄えた奈良井宿(長野県塩尻市奈良井)で古民家を改修したホテルやレストランなど複合施設が今月、グランドオープンした。再生させたのは大手ゼネコンの竹中工務店を中心としたチーム。伝統的建造物が連なる街並みに溶け込むよう、外観は古民家のしつらえを残したままにしているのが特長だ。

往時の面影を色濃く残す奈良井宿の街並み
往時の面影を色濃く残す奈良井宿の街並み

宿場町として往時の面影を色濃く残し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される奈良井宿。

竹中工務店は昨年1月、塩尻市との間で地域課題の解決などに向けた「連携協定」を締結、今回のプロジェクトを手掛けた。

複合施設はホテル、レストラン、酒蔵、バー、温浴施設、ギャラリーの6業態。このうち、ホテル「BYAKU Narai(ビャク ナライ)」(全12室)は約200年前の伝統的建造物2軒を改修した木造地上2階建て。

「ビャク」は、このプロジェクトを竹中工務店とともに手掛ける47PLANNING(ヨンナナプランニング、福島県いわき市)が展開する新たなホテルブランドだ。

建物内は柱や梁(はり)、さらには土壁なども残り、一見すると補強の形跡はみられない。竹中工務店設計部の長谷川裕馬氏は「上から(補強材などを)打ち付ける方が簡単だが、歴史の趣を残すために、竹中として、補強を感じさせない性能強化にこだわった」と説明する。

例えば、天井や壁、床をいったんはがして内側に断熱材や遮音材を充塡(じゅうてん)。

また、天井内をブレース(筋交い)という工法で補強したり、壁や床の後ろには天然木材をスライス圧縮した「構造用合板」を張り巡らせる補強もした。

酒蔵を改修したレストランでは、地域食材を使った郷土料理を木曽漆器に載せて提供。温浴施設はヒノキなど木曽五木、松代産の柴石を使用。山の湧水を引き込み、地元森林組合から調達した木質チップを燃料に沸かしている。

どこまでも地域の資源を活用する徹底ぶりだが、同社まちづくり戦略室の高浜洋平副部長は「建築は街とのつながり、街との関係性がなければ価値のないモノになってしまう」と、その意義を強調。そのうえで、「非日常と歴史など奈良井宿ならではの価値を体感してほしい」としている。

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