from和歌山

分娩休止の病院相次ぐ

産経ニュース
来年3月から分娩を休止することになった和歌山県の新宮市立医療センター(市提供)
来年3月から分娩を休止することになった和歌山県の新宮市立医療センター(市提供)

和歌山県の新宮市立医療センターが、来年3月1日から産婦人科の分娩(ぶんべん)を休止すると発表した。常勤医師が2人がいたが、1人が退職することになり、後任医師を確保できなかったためだ。県内だけでなく、三重県南部や奈良県十津川村の住民も利用する中核病院で出産ができなくなる。センターは近隣の病院を利用するよう求めている。

ただ分娩できる医療機関としては、病床が19床以下の診療所が市内に1カ所あるものの、20床以上の病院は、直線でも約30キロ離れた和歌山県串本町のくしもと町立病院まで行かなければならない。

センターは年間約300件の分娩に対応してきたが、もともと3人いた常勤医師が今春2人になり、うち1人が今回退職することになった。

分娩を継続するために、和歌山県やセンターは県立医科大や他の地方の大学に医師の派遣を要請したが、確保できていない。センターの関係者は「大学病院も産婦人科医を派遣する余裕がない」と話す。これまで常勤医師と非常勤医師で分娩に対応してきたが、「分娩は時間も関係なく24時間。外来診療もしなければならず、常勤医師は本来3人以上必要」と打ち明ける。

和歌山県医務課によると、県内では産婦人科の医師が不足し、近年、分娩対応を休止する病院が相次いでいる。平成21年には12カ所の病院で可能だったが、26年に南和歌山医療センター(田辺市)、27年に国保野上厚生総合病院(紀美野町)、昨年に有田市立病院と公立那賀病院(紀の川市)がそれぞれ分娩を休止し、現在は8カ所に減少。新宮市立医療センターが休止すれば7カ所になる。

また分娩対応の診療所も21年には県内に13カ所あったが、今年4月時点で9カ所に減った。

少し古くなるが、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は26年、産婦人科医療再建のための緊急提言を行った。この中で過去6年間で人口10万人あたりの産婦人科の新規専攻医数が少なかった和歌山を含む12県を挙げ、「緊急かつ抜本的な対応が必要」と指摘していた。

新宮市に分娩の再開を要望した市自治会連合会の文書では「子供を産める環境がなくなってしまえば、広範な地域の市民生活に大きな影響を及ぼすだけでなく、人口減に歯止めがかからなくなる」と訴えている。その通りだと思う。

(張英壽)

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