オミクロン株「市中感染」に警戒感 濃厚接触者への対応は

産経ニュース

新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」に国と自治体の警戒感が強まっている。政府が全世界を対象に、外国人の新規入国を停止してから約2週間が経過し、国内では13日までに17人の感染を確認。現状では水際対策が効果を発揮しているようにも思えるが、年末は在外邦人の帰国ラッシュが予想され、市中感染が広がるのは「時間の問題」との見方が強い。大阪府などは濃厚接触者を宿泊施設で隔離し、できるだけ感染拡大を引き延ばしたい考えだ。

「市中感染を何とか防ぎたい。海外からの帰国者が一番のターゲットになる。国に水際対策を強化してもらい、万一見つかった場合は疫学調査を徹底する」

関西国際空港を擁する大阪府の吉村洋文知事は15日、府庁で記者団にこう強調した。

記者団の質問に答える大阪府の吉村洋文知事=15日午後、大阪府庁
記者団の質問に答える大阪府の吉村洋文知事=15日午後、大阪府庁

空港検疫でコロナ陽性が判明した人は専門病院に入院する。府内では関空対岸の「りんくう総合医療センター」(泉佐野市)が受け入れ先となり、気圧を下げて空気感染を防ぐ設備がある個室で治療する。

府内で14日までに確認されたオミクロン株感染者は2人で、いずれも関空での検疫を機に判明した。吉村氏は15日、空港検疫以外で感染が確認されれば、患者の居住地に近い病院で受け入れる考えを示した。

今後は濃厚接触者の特定と対応が鍵になりそうだ。これまではオミクロン株感染者と同じ飛行機に乗っていた全員を濃厚接触者とし、入国から14日間が経過するまで宿泊施設で定期的に検査を受けてもらっている。

厚生労働省は13日、変異株を検出するスクリーニング検査で、コロナに陽性反応を示し、デルタ株は陰性だった患者と同じ飛行機の搭乗者も濃厚接触者とみなすよう自治体に通知した。

この時期にデルタ株でない場合はオミクロン株の疑いがある。4~5日かかるゲノム解析の前に行うスクリーニング検査を通じ、濃厚接触の可能性がある人を早期に特定し、市中感染を防ぐ狙いだ。

府は専用の宿泊施設を3施設(884室)用意。担当者は「年末の帰国ラッシュで濃厚接触者の増加が予想される。施設を追加することも検討している」と話す。

ただ課題もある。府内在住の濃厚接触者は15日時点で112人。うち宿泊施設に入ったのは71人にとどまっている。

大阪市保健所の担当者は「濃厚接触者に宿泊施設への入所は強制できない。感染者でもなく、理解を得にくい場合がある」と漏らした。

京都府でも濃厚接触者37人が確認され、大半は府内外の宿泊療養施設などに入っている。

ただ、大阪の場合と同様に京都でも数人は入所を渋っており、毎日の健康観察と検体の提供を受けながら入所するよう説得を続けているという。

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