滋賀県守山市のアパートで、男女2人に連れ込まれた女子高校生(19)=京都市伏見区=が薬物中毒死した事件で、3人が薬物を過剰摂取する「オーバードーズ」仲間だったことが14日、滋賀県警への取材で分かった。容疑者らの供述や関係者への聴取などから関係性を裏付け、県警は女子高校生が死亡した経緯などを慎重に調べている。
女子高校生は12日、アパートで死亡しているのが確認され、13日に死因は薬物中毒と判明した。未成年者誘拐の疑いで逮捕された守山市勝部の無職、入江公史郎容疑者(38)と、岐阜県関市池尻の無職、金城え夢容疑者(21)、女子高校生の3人はSNS(会員制交流サイト)を通じて知り合ったとみられる。
捜査関係者によると、入江容疑者宅からは、市販や医師の処方があれば入手できる約100錠分の抗不安薬や睡眠導入剤の空き殻が見つかったが、覚醒剤などの違法薬物は見つからなかったという。県警はこれらを大量摂取した可能性も視野に入れ、死亡との関係を調べる。
入江容疑者は「誘拐した覚えはない」と容疑を否認しているが、金城容疑者は認めている。県警守山署は14日、2人を送検した。