法務省は12日、埼玉県本庄市で平成19年に夫婦を殺害、現金を奪ったとして強盗殺人罪などで刑が確定した岩森稔死刑囚(76)が東京拘置所で病死したと発表した。刑事施設に収容されている確定死刑囚は110人となった。
法務省によると、今月初め、血圧が高いことなどから拘置所の病棟に収容。不整脈の症状があり、治療を続けたが、11日午後11時58分、死亡が確認された。
確定判決によると、岩森死刑囚は19年2月、知人だった男性=当時(69)=宅で、持ち込んだ鈍器を使い男性と妻=同(67)=を殺害、現金約1万円を奪った。1審さいたま地裁は無期懲役としたが、2審東京高裁は死刑を言い渡し、最高裁も支持した。