盛り土規制、罰則を強化　国交相、通常国会に法案

斉藤鉄夫国土交通相は１０日の参院本会議で、静岡県熱海市の土石流被害を拡大させたとされる盛り土の規制について、統一的な安全対策や、違反業者への罰則強化を盛り込んだ関連法案を来年の通常国会に提出すると表明した。「関係省庁と連携し、罰則強化などを含む法案提出の準備を進める」と述べた。

盛り土に関する規制は、場所や目的に応じて宅地造成等規制法や森林法、農地法などにまたがっている上、規制内容も異なるため、国交省など関係省庁が新たな対策を調整している。

斉藤氏は、盛り土の施工時や工事完了時に安全確認したり、問題があった場合に是正命令したりするなど自治体の対応を徹底する仕組みのほか、土地所有者や施工業者の責任を明確化する規定を盛り込む考えを示した。