もしも妻が国際線CAだったら? フライトで「ママ不在」が意外と良いワケ

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SankeiBiz読者のみなさんにだけ客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第118回は欧州系航空会社乗務11年目の垣花実里がお送りいたします。

初対面の方に、自分の職業がCAで、そして母親であることを告げると、「え!? 子どもがいるのにCAできるの?」と驚かれることがあります。日本では、“母親はいつも子どもの側にいるもの”という認識が強いのかな、と思う瞬間です。

フライト先にもよりますが、国際線は現地ステイ(滞在)をともなうので、子どもと過ごすことができない夜が多いのも事実です。そこで今回は国際線CAママである我が家のリアルな生活スタイルと、日本ではあまり知られていないであろうママ不在のメリットについてお伝えします。

国によって大きく違う育休期間

私の働く欧州系航空会社に在籍する日本人CA(日本に居住するCA)は90名弱で平均年齢はおよそ40歳。そのうちの半数が子どもを持つ親で、結婚や出産を機に退職する人はほぼおらず、ほとんどの人がフライトを続けています。

CAと一口に言っても、育休(育児休業)が取れる期間は、航空会社によって様々です。

私は欧州系会社で正社員として働いてはいますが日本に居住しているため、日本の法律が適用され、最長である2歳まで取得していました。一方で同じ会社であっても、欧州の本国ベース(本国居住)のCAは最長3歳まで取得が可能となっています(実際には1歳ほどで復職している人が多い印象です)。

フランスの航空会社などは子どもが5歳まで取得できるので、子どもとできるだけ長くべったりいたい自分には羨ましい限りです。

フライトで家を数日離れるとき…子どもは?

「ママがフライトに行っている間、子どもは誰がお世話するの?」

CAママとして、これまたよく聞かれる質問ですが、これも家庭によって様々です。

我が家の場合、平日は夫が多忙で保育園が開いている時間までに帰宅できないこともしばしばあり、近くに住む夫の両親を頼って、保育園への送迎と夕食・お風呂までお願いしています。最初はとても申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、うるさい嫁ナシで!? 孫とそして息子と過ごせる時間は大変ながらも楽しんでもらえているのかな、と良いように捉えています。

同僚の中には、夫が多忙で、且つ両親にも頼れず、地域のサポートや民間のベビーシッターサービスを駆使してやりくりしている人がいたり、遠方から、リタイアした両親を呼び寄せて、東京滞在を楽しんでもらいつつサポートをお願いしている人もいます。

いずれも、ママ本人が「フライトをし続けたい!」と願っても、周りの協力なしには叶わないことなので、フライトし続けられることは当たり前のことではなく、周りの支えや幸運が重なって叶えられていることだと常に感謝の気持ちを持ち続けていたいと思っています。

フライト前、家を離れる前にやっていること

夏季・冬季など、その時のフライトパターンによって、現地での滞在日数は変わってはきますが、基本は1回のフライトで2泊〜4泊ほど家を空けることになります。

フライト前は最低限、以下のようなことをやって家を出るようにしています。

  • 子どもの保育園の準備、保育園への申し送り
  • 大事なものや生活必需品がどこにあるかわかるようにして、家族に伝えておく(急病に備えて保険証や病院の診察券などは場所を決めて家族全員が把握するようにする)
  • 日数分の必要な食材や必需品の買い出し
  • 家の掃除(ダメな嫁と思われないように…汗)
  • 子どもに愛を伝えまくる…その手段の一つが絵手紙(写真参照)

ママがいないとこんなに良いことが!?

子煩悩な私にとって、数日でも子どもと離れるのは心が痛みます…。

CAを辞めることが頭をかすめることも正直あります。でも夫から言われた言葉にハッとさせられたことがあり、退職することなく今日に至ります。

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