5G情報持ち出し無罪主張 楽天モバイル元社員初公判

産経ニュース
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

大手通信会社「ソフトバンク」の第5世代(5G)移動通信システムに関する営業秘密の不正持ち出し事件で、不正競争防止法違反(営業秘密領得)罪に問われた同社元社員、合場邦章被告(46)の初公判が7日、東京地裁(野沢晃一裁判長)で開かれた。合場被告は情報の持ち出しを認めた上で、「企業秘密として認識していなかった」と無罪を主張、弁護側も「情報は営業秘密の要件を満たしていない」などと述べた。

起訴状などによると、令和元年12月30~31日、自宅の私用パソコンを使って、ソフトバンクが利用するサーバーにアクセスし、5Gの基地局などの技術情報のファイルを複製して不正に得たとしている。

合場被告は平成16年7月から令和元年12月31日までソフトバンクに勤務。翌2年1月1日にライバル社の楽天モバイルに転職した。

検察側は冒頭陳述で、被告は同社に内定を得た後、「楽天モバイルでも基地局関連や5Gに携わる業務を担当すると推測し、ソフトバンクのネットワーク情報を利用しようと考えた」と指摘。いずれも部外秘とされた情報を持ち出しており、転職の直前には、知人の楽天モバイル社員に「機密情報を持ち逃げしましたので、ガッツリ、やりましょう!」などとメッセージを送信していたとした。