虎のソナタ

ここもサンスポMVPで埋め尽くす 来年こそは読者の皆様ともお祝いしたい

サンスポ
近本(左手前)は表彰式前に畑局長(右手前)らと歓談する。来年はお客さんを入れてやりたいなぁ
近本(左手前)は表彰式前に畑局長(右手前)らと歓談する。来年はお客さんを入れてやりたいなぁ
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恒例の「ミキハウス・サンスポMVP」でドド~ンと1面から3面まで大展開している。「虎のソナタ」ぐらい〝箸休め〟で違う話題を、とも思ったけれど、やっぱり歴史と伝統に満ちあふれた(?)賞だ。あの近本がわざわざ大阪・難波まで来てくれた。ありがとう。ここは「サンスポMVP近本」で埋め尽くすしかない。

第1回は昭和の時代だった。「不惑の大砲」として話題を集めた門田博光(当時南海)が受賞。ちょうど、南海がダイエーに身売りして福岡に行ってしまうタイミング。門田の移籍先は近鉄か、オリックスか、で大騒ぎに。〝時の人〟を追いかけて、わが社の前にライバル社の記者たちが集まっていた。

後のメジャーリーガー野茂英雄(当時近鉄)もやってきた。「おなかが空きましたね」と言うから、なぜか表彰式後に一緒にステーキを食った。何とものどかな時代だ。

今、大フィーバーを巻き起こしているビッグボス・新庄剛志もタテジマ時代に颯爽と登場、強烈な香水の香りをまき散らして去って行った。社内の女性が興奮していた。

天才イチロー(当時オリックス)の受賞が恒例行事になった時期も。永遠にこの賞を獲り続けるのでは、と思うぐらいに打ちまくっていた。

和田豊、金本知憲、藤川球児、藤浪晋太郎ら、タテジマのスターが歴代受賞者にその名を残す。星野監督の下、感動の優勝イヤーとなった2003年は矢野燿大現監督。

当時の各球団の担当記者も「あんなことがあったなぁ」といろんな思い出に浸れる、思い出深いセレモニーだ。

日々の当番デスクが、その日一番頑張った選手に心を込めて1票を投じる「サンスポMVP」。ことしの大賞に輝いた近本は18票を獲得。興味本位で、どのデスクが一番近本に投じたかを数えてみた。最も多い5票を入れていたのが現運動部長・堀啓介。

「ことし、近本選手がいなかったらタイガースはどうなっていたかと考えたら、大変でしたよ。シーズン通しての働きがいかに重要か。MVPは当然でしょう」

続く4票投じていたのは、昨日の当番デスク・野下俊晴。

「ホームランをよく打った印象。彼のヒットは美しい弾道でライト方向へ飛んでいく。ポテンヒットじゃない。だから気持ちいいんですよ」

活躍は当然だが、爽快感が呼んだ受賞でもあったようだ。

ちなみに2位には15票で佐藤輝明。前半で票を集めたが、後半、近本にまくられた。そんなシーズンだった。参考までに最も佐藤輝に投じたのは昨日のアマデスク・阿部祐亮。近本に投じた票が一番少なかったのも阿部だった。「僕は新しい選手が好きなんです」という言い訳は記しておく。

表彰式では大阪サンスポの大ボス、畑恵一郎代表補佐兼編集局長があいさつ。ミキハウス・澤井英光取締役本部長から賞金(100万円)と記念品が手渡された。

残念なのは、コロナ禍の影響で、昨年に続いてファン参加型のセレモニーにならなかったこと。畑局長も「それが一番の心残り。来年こそは、サンスポの読者の方に参加してもらって、みんなで受賞者をお祝いする、従来のスタイルに戻したい」と熱く、熱く、語っておりました。