風祭ゆきが語る「セーラー服と機関銃」 薬師丸だけは特別扱い「『ひろ子ちゃん』ではなく『ひろ子さん』と相米監督は呼んでいました」

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今も美しい風祭ゆき(提供写真)
今も美しい風祭ゆき(提供写真)

現在、東京・テアトル新宿(同所では16日まで)などで開催中の角川映画祭。「読んでから見るか、見てから読むか。」のコピーがメディアを席巻した角川映画。今では当たり前のメディアミックスは1976年がその元年になる。

『犬神家の一族』(市川崑監督)『復活の日』(深作欣二監督)『スローなブキにしてくれ』(藤田敏八監督)『時をかける少女』(大林宣彦監督)など今も色あせない傑作ぞろいだ。

中でも女優の薬師丸ひろ子(57、公開当時17)をスターにしたのが『セーラー服と機関銃』(相米慎二監督)。同作に謎の女・マユミで出演した女優の風祭ゆき(68)が映画祭のトークイベントに登場した。

「美しさは往年のまま。タレントの井上和香が年を重ねたらこんな感じかと思いましたね」(スチールカメラマン)

相米組のやり方はかなりクレージーだったようで、「朝からリハーサルが始まって何回もやる。『もう1回』『違う』『もう1回』『逆』のやり取りで、何がダメなのか、何が逆なのかは説明しなかったそうです」(ウェブサイト記者)。

ところが薬師丸だけは特別扱いで「高校生になっているので『ひろ子ちゃん』ではなく『ひろ子さん』と相米監督は呼んでいました」と風祭。相米組はワンシーンをワンカットで押さえ、薬師丸のアップだけは後で撮るという段取りを踏んだそうだ。

若き柄本明、寺田農、光石研らも出演しているが、存在感を放っていたのが俳優の故渡瀬恒彦さん。「渡瀬さんは東映の任俠(にんきょう)映画でキャリアを積んだ〝本物〟。『セーラー服~』は美術などで〝本物〟とは違っていた。ある日、『こんなんじゃない!』って怒ったそうです。スタッフが『渡瀬さん、この組の名前、分かります? 目高組ですよ』と伝えたら、渡瀬さんもすべて飲み込んで合点したそうです」(前出・ウェブサイト記者)

全体的に薬師丸を気づかいながらの撮影。薬師丸はすでに女優魂をしっかりと示していたという。風祭は証言する。

「胸の中に熱い塊を秘めている女優さんでした。『カ・イ・カ・ン』のラストシーンでは、ガラスの破片が飛んできて薬師丸さんの頰に刺さったそうです。でも中断せず、根性のあるお芝居を続けたそうです」

監督やスタッフ、出演者の魂が凝縮し、名作は生まれた。

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