「首都直下」「富士山噴火」「南海トラフ」連動への警鐘 最大でM9級の恐れ 専門家「地震慣れしてしまう恐れも」

zakzak

山梨県の富士五湖と和歌山県の紀伊水道を震源とした最大震度5弱の地震が、相次いで発生した。気象庁は、列島の東西で起きた地震は直接の関係がないという認識だ。だが、専門家は、今後、南海トラフ巨大地震と富士山噴火、さらに首都直下地震も連動し、甚大な被害が生じる恐れがあると警鐘を鳴らす。

3日午前6時37分ごろに発生した富士五湖の地震は、震源の深さが約19キロで地震の規模はマグニチュード(M)4・8と推定される。同日午前9時28分ごろに発生した和歌山の地震は震源の深さが約18キロ、M5・4と、ほぼ同規模の地震が立て続けに発生した形だ。

「2つの地震に直接の関連はないが、注意が必要だ」と語るのは、京都大の鎌田浩毅名誉教授(火山学・地球科学)。「富士五湖の地震は2011年の東日本大震災の後遺症によるものだ。和歌山の地震は、南海トラフ巨大地震に向かうエネルギーのストレスで内陸の地盤が割れた直下型地震とみられ、1995年の阪神・淡路大震災以来続くものだ。南海トラフの本震は2035年プラスマイナス5年以内に起きる可能性が高く、その後に富士山噴火が誘発されるシナリオだ」との見方を示す。

一方、災害史に詳しい立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授は「今年夏から首都圏の地震が増え、伊豆・小笠原諸島で噴火も起きている。経験していない地殻変動が起きており、富士山や伊豆諸島の噴火につながる可能性がある」と指摘する。

南海トラフ巨大地震は東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)に沿って起きると想定され、東海、東南海、南海の3つの震源域全てが連動すると最大でM9級になる恐れがある。これまで1707年の推定M8・6の宝永地震、1854年の安政東海地震、安政南海地震、1946年の昭和南海地震と約100年スパンで列島を襲っている。

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