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人に動かされる充実感 有村架純

産経ニュース
有村架純 撮影・飯田英男
有村架純 撮影・飯田英男

罪を犯した前科者の更生を支える「保護司」の女性が、一筋縄でいかない対象者や社会と向き合う社会派ヒューマンドラマで、新米保護司の阿川佳代を演じる。原作は、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の漫画「前科者」(原作・香川まさひと、作画・月島冬二)。来年1月には、佳代のその後を描く同名映画の公開も控える。

「人を思って泣いたり笑ったり叫んだり怒ったり、こんなに人に動かされる役柄は初めてで、今までと違う充実感がありました」と語る。ドラマでは、佳代が保護司として初めて担当した対象者、斉藤みどり(石橋静河)のほか、殺人罪で服役していた石川二朗(大東駿介)、覚せい剤取締法違反罪で執行猶予となった田村多実子(古川琴音)という3人の対象者の物語が描かれる。佳代はさまざまな葛藤を抱えながらも、対象者の社会復帰のために力を尽くす。

決して快活ではないが、対象者を思い、時にすさまじいエネルギーを爆発させる佳代。自分と似ているところはないと笑うが、「佳代にも消えない過去があって、そのことが原因で社会とうまく付き合えず、自分の存在価値が分からないまま生きている。誰かに何かをすることで、存在価値を探している女性だと思いました」と分析する。

対象者のプライベートには踏み込まないなど、保護司と対象者の間には一定の距離が必要だ。しかし、佳代は最初の対象者、みどりと正しい距離感が分からないまま向き合う。2人の関係性について、岸善幸監督は「みどりは佳代に触れて変化していく。水と油がまじりあう瞬間がいくつもある」と解説する。

撮影では実際の保護司が立ち会い、「ハートは熱く、脳は冷静に」と伝えてくれたという。それは、佳代がめざす保護司の姿に重なった。「人は絶対に道を踏み外す生き物。そのときにどれだけ周りの人たちが優しい心を持って応援できるかが大切だ」と考える。

映画も含めて2カ月の濃密な撮影を終え、「改めてお芝居って楽しいなと思った」と振り返る。ドラマはWOWOWでの放送後、Amazonプライムビデオでも見逃し配信される。「見終わった後に、一筋の光、希望を感じられるはず」。優しい世界が広がることを信じている。

(道丸摩耶)

ありむら・かすみ 平成5年生まれ、兵庫県出身。22年、「ハガネの女」(テレビ朝日)でドラマデビュー。「映画 ビリギャル」(27年)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞受賞。28年の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ)で、民放連ドラ初主演。29年の連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)ではヒロインを務めた。

「前科者-新米保護司・阿川佳代-」はWOWOW、土曜午後10時30分。

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