寒ければ寒いほど、一杯のみそ汁がおいしく感じられます。ほんのり甘くて、独特の風味がある白みそを使って、旬でおいしい大根のみそ汁を作ることにしました。
「こんにゃくを加えて食べ応え抜群の一杯に仕上げるのはいかが?」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がすすめてくれました。
確かに、大根とこんにゃくは相性がいいですね。こんにゃくの切り方は教わるまでもないので、包丁で小さく切りました。
「こんにゃくはひと手間かけて下ごしらえすると、ぐんとおいしさがアップするの。次は包丁を使わないでスプーンで切ったり、手でちぎったりしてみてね」と江上先生。
切り口が粗くギザギザになって、表面積が増えたほうが、味がしみ込みやすくなるそうです。今度はひなちゃんに手伝ってもらおう。
さらに、切った後に下ゆでします。こんにゃくには原料のコンニャクイモ、凝固剤に使われている石灰(水酸化カルシウム)に、渋味やえぐみのもとになるあくが含まれているので、それを抜くためです。
江上先生が「袋に『あく抜き不要』と書かれたものは、水で洗うだけでOKよ」と教えてくれました。
だし汁の中に下ゆでしたこんにゃくと大根、ニンジンを入れて、野菜がやわらかくなったら白みそを溶きながら加えます。
具だくさんのみそ汁に立ち上る湯気から、白みそのいい香りがしてきます。ママは「ほかにおかずがいらないくらいね。こんにゃくの歯応えがいいわ」。僕は七味トウガラシをひとふり。体の芯からじんわりと温まりました。
【材料・3人分】
こんにゃく…1枚(200グラム)
大根…………………120グラム
ニンジン…………………30グラム
小ネギ…………………………1本
白みそ……………………大さじ●(=2 1/4)
顆粒(かりゅう)だし…小さじ1
【作り方】
❶こんにゃくは小さめの一口大に切る。鍋に入れて水からゆで(沸騰してから1分程度)、水にさらす。
❷大根、ニンジンはそれぞれ皮をむき、小さめの一口大に切る。
❸小ネギは1センチ幅に切る。
❹鍋に水4カップ、顆粒だし、①②を入れて加熱する。野菜がやわらかくなったら白みそを溶き入れ、一煮立ちさせる。
❺器に④を盛り、③を散らす。