倉庫火災4日経てようやく鎮圧 窓少なく消火難航

産経ニュース
火災があった日立物流西日本の倉庫=3日午後1時19分、大阪市此花区(薩摩嘉克撮影)
火災があった日立物流西日本の倉庫=3日午後1時19分、大阪市此花区(薩摩嘉克撮影)

大阪市此花区の人工島・舞洲にある物流会社「日立物流西日本」の倉庫で11月29日朝に起きた火災は、発生から4日が経過した3日、ようやくほぼ消し止められた。倉庫は窓が少ないため消火活動が難航したとみられ、物流にも一部影響が出ている。

大阪市消防局によると、6階建て倉庫延べ約5万6千平方メートルのうち約3万8千平方メートルが焼け、延べ400台以上の消防車とヘリコプターが出動。発生翌日の30日には、近隣で働いていた50代女性が煙を吸って病院に搬送されたが、軽症だった。大阪府警此花署が出火原因を調べている。

倉庫は窓が少なく、内部に煙と熱気が満ちて消防が立ち入れなかったため、当初は倉庫外の地上か高所作業車からしか放水できなかった。屋根の一部が焼け落ちるなどして倒壊の恐れがあったことから、安全確認にも時間を要したという。

3日午前11時に火はほぼ消し止められたが、午後に至っても依然としてくすぶり、一帯で交通規制が行われている。周辺には物流倉庫が集まっており、隣の倉庫で働くパート従業員の男性(59)は「ぜんそく持ちの社員は出社できず、せきが出る人は帰ってもらった」と話す。

親会社の日立物流によると、倉庫内に保管されていた薬品や医療機器、工具、食品が一部焼損するなどし、物流にも影響が出ている。関東圏など他の地域の拠点から運んでいるが、最短で1日程度の遅れが生じている。

東京理科大の大宮喜文教授(建築火災安全工学)は「物流倉庫は防火シャッターや壁で火を遮ることが難しく、可燃性のものがあれば一気に燃え広がることも少なくない」とした上で、「こうした施設では初期消火や迅速な通報、従業員の避難ができるよう、普段から訓練を行うことが大切だ」と指摘した。

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