球界ここだけの話(2521)

「カッコいいじゃないですか」巨人・岡本和が言い続けるGG賞の夢

サンスポ
守備に力を入れる巨人・岡本和真
守備に力を入れる巨人・岡本和真

ちょっと意外な夢を最初に聞いたのは、2016年のオフだったか。ジャイアンツ球場の室内練習場で自主トレ中の若手を取材していた記者が、ボール拾いを手伝っていたときだった。

「僕、ゴールデングラブ賞を一番取りたいんすよ」

未来の4番打者、岡本和真は冗談とも本気ともつかない表情で言った。当時はまだ1軍定着を目指していた「夜明け前」。守備は上手な部類とはいえないレベルで、代名詞は豪快な打撃。将来の本塁打王や首位打者が何よりの目標―と勝手に思っていた記者は正直なところ、そこまで本気にはしていなかった。

その後、岡本和は18年に打率3割、30本塁打、100打点を達成してブレークし、4番定着4年目の今季は2年連続で本塁打&打点の2冠王に輝いた。球界屈指の強打者に成長していく過程でも、岡本和はいつも守備の栄誉に対する熱い気持ちを口にしてきた。

今年1月の自主トレ公開日も「ずっと言っていますが、ゴールデングラブ賞が一番の目標。他球団のサードの人たちは守備がめちゃくちゃうまい。見て勉強させてもらいます」と真剣な表情で語った。2、3年前はジョークと思った報道陣から笑いも起こったが、もう誰も笑わない。好守の自主トレ仲間、吉川を観察しながら、打撃以上に守備に練習時間を割いていると明かしていた。

春季キャンプで視察に訪れた侍ジャパンの稲葉監督に、原監督も「和真はすごく守備も良くなっている」と伝えたという。その言葉通り、三塁守備は年々、磨きがかかっている。

今季のセ・リーグの三塁手の失策数は、村上(ヤクルト)が13で最多、林(広島)の11、大山(阪神)の10、高橋(中日)の8、宮崎(DeNA)の5、そして岡本和の4と続く。守備率は岡本和の・988が12球団の三塁手でトップ。全143試合に先発出場した中、前年度の・971(セ4位)から成長の跡を見せた。それらの数値が守備の全てではないが、安定した送球とグラブさばきで何度も投手を救った。

一度、岡本和にゴールデングラブ賞を欲しがる理由を聞いたら、「カッコいいじゃないですか」とシンプルな答えが返ってきた。堅実で、華麗な守備職人にあこがれる不動の4番。今季の受賞者が発表される12月2日、念願はかなうか。(谷川直之)

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